各種サービスと組み合わせることでポイント多重取りが可能なToyota Walletを使い始めました。主な出口としてモバイルSuicaへチャージして利用しています。全体のポイント還元率を上げられるメリットとともに、意外なデメリットも見つかったのであわせてご説明します。
もくじ
還元率、計3.4%を実現
2024年1月25日からKyashからANA Payへチャージがポイント対象外になりました。チャージ自体ができなくなりエラーとなります。
さらに、TOYOTA Walletの1.0%還元のポイントアップWキャンペーンが2024年3月31日で終了しました。
なので本記事で採用しているルートは使えません。
元々、モバイルSuicaへのチャージは、以下の記事で記載したようにビックカメラSUICAカードで行っていて、以下の表の還元率を得ていました。
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
ビックカメラSUICAカード | 1.5% | |
モバイルSuica | 0.5% | New Days等のJR系の 店舗で利用した場合 |
合計 | 2.0% |
ビックカメラSUICAカードは、クレジットカードの中ではモバイルSuicaへチャージすると最高レベルの1.5%という還元率が出ます。Suica利用時にもらえるポイントと合わせて2.0%の還元率が出るということになります。
今回、Toyota WalletからモバイルSuicaへApple Pay経由でチャージでき、しかもポイント還元対象になるということを知り、以下のルートにすることができました。すると、3.4%還元ということになります。
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
Kyash | 0.2% | 月間100円分のポイント (50,000円分の決済)まで |
ANA Pay | 0.5% | |
Toyota Wallet | 1.0% | |
モバイルSuica | 0.5% | New Days等のJR系の 店舗で利用した場合 |
合計 | 3.4% |
Kyashに関しては、以下で説明したように毎月100円分の還元が上限なので、これを無視しても3.2%ということになります。
ちなみに、New Days等のJR系以外の店舗で支払いをした場合はどうなるのかと疑問になるかもしれません。例えばファミリーマートなどTポイントカードを提示できるお店なら、モバイルSuicaで払ってもTポイントが0.5%もらえますし、楽天ポイントカード提示で0.5%還元してくれるお店も多いです。全くそういうポイントカード提示がないお店の場合は2.9%になってしまいますが、かなり多くのお店で3.4%還元を実現できることになります。
ちなみに、JRの電車をモバイルSuicaで利用すると運賃の2%が還元されます。その場合、4.9%還元になるということです。
ちなみに、還元率が高いカードとして三井住友カード ゴールド(NL)や、エポスゴールドカードなどがあります。でも、年会費がかかったり、年間100万円以上など使わないと還元率が上がらなかったりと制限が多いです。
その点、リクルートカードは年会費無料で何の制限もなくKyashへのチャージに1.2%還元されるので気楽です。
私は本記事で説明している還元率を上げるような工夫も大事ですが、もっと大事なのは無駄な出費をしないということです。それが一番還元率が高いと考えています。なので、〇〇万円使わないといけない、みたいな制限は無駄な出費を間違いなく増やすのでそういったカードは使わないようにしています。
あと、ANA PayとTOYOTA Walletが逆じゃダメなの?って疑問になると思いますが、どのサイトやYouTubeにもその答えを言っている人はいませんでした。なので、以下の記事にあるように試しにやってみたところ、逆にするとチャージできませんでした。なので、この順番になっているのです。
モバイルSuica決済中心の生活が楽ちん
これまでは街中での決済は、Kyashを利用していました。最近はVisaタッチが使えるお店が増えたので楽になっていますが、それでもやはり財布からカードを取り出すのが面倒だし落としてしまう心配をしてしまいました。
このチャージルートを知ってからは、電車以外でもモバイルSUICAで支払いするケースが増えました。すると、財布からカードを取り出さなくていいのがとても楽だなー、と思うようになりました。
ちなみに、New Days等のJR系の店でなければTOYOTA Walletで支払っても還元率は変わらないように思えますが、モバイルSuicaを経由して支払った方が還元率は上がります。というのはTOYOTA Walletのポイント還元は100円単位で行われ、100円以下の部分にはポイントがつかないためです。なので、TOYOTA Walletで90円のものを買ってもポイントはつきません。モバイルSuicaにチャージすればそのようなもったいない部分は無くなります。
ANA Pay⇒TOYOTA Walletが不安定?
ANA PayからTOYOTA Walletへのチャージが不安定で、できない場合があるという情報を多く目にします。しかし、今のところ私はそのような不安定さを感じたことはありません。
また、このチャージルート自体が塞がれるだろうという予測も多くあります。確かにこんな同じようなサービスをつなげるだけで還元率を上げる方法がいつまでも残っているとは考えづらいです。
もし塞がってしまったり、不安定になり使えなくなったら、ANA Payの利用はやめて、
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
Kyash | 0.2% | 月間100円分のポイント (50,000円分の決済)まで |
Toyota Wallet | 1.0% | |
モバイルSuica | 0.5% | New Days等のJR系の 店舗で利用した場合 |
合計 | 2.9% |
2.9%で我慢します。これでもビックカメラSUICAカード経由よりは高いです。
チャージの手間がすごい
はい、ここからがデメリットです。
決済時が楽というお話はしましたが、その準備段階のチャージがとても面倒です。
ビックカメラSUICAカードからチャージしていた時は、オートチャージの設定が可能でした。なので、チャージなど意識することもほとんどなかったです。
モバイルSUICAはビックカメラSUICAカードなどのビューカードでしかオートチャージの設定ができません。
なので、Kyashへのチャージ、ANA Payへのチャージ、Toyota Walletへのチャージ、モバイルSuicaへのチャージ、という4回のチャージをする必要があります。ちなみに、KyashとANA Payはオートチャージが設定可能なので、適切に設定すれば2回のチャージに減らすことはできます。
TOYOTA Walletへのチャージ作業で面倒なのが、毎回「決済用パスコード」が求められることです。これが結構面倒です。
このようなパスコードはKyashやANA Payでは求められません。さらにここから、金額を入力する画面になります。
なぜ続いてカードを選択する画面になります。この画面いる?前の画面とほぼ同じですよね。
そして、確認画面が出ます。
ようやく完了です。この画面も別に表示する必要はなく、TOYOTA Payの画面に戻してくれればいいのに。
チャージの作業のステップがやたら多いのがお分かり頂けるのではないでしょうか。
モバイルSUICAへのチャージについてご説明します。こちらでは、パスコードのようなものは求められません。Apple Pay経由で以下のようにダブルクリックだけで簡単にチャージできます。とはいえ、オートチャージにできたらもっと楽なのですが。
モバイルSuicaにある程度大きな額をチャージしておけば、これらの作業の頻度を減らすことができそうですが、モバイルSuicaは2万円までしかチャージできないので、割とすぐになくなってしまいます。
最も手間を少なくする方法はToyota Walletへは1回5万円、月累計30万円までチャージできるので、なるべくまとめて多めにチャージしておいて、日々のチャージの手間はモバイルSuicaへのチャージだけで済ますということでしょう。
【iD / Mastercard】チャージの上限額はありますか?
ポイント付与はわかりやすい
この手のサービスで気になるのが還元されるポイントの確認方法です。TOYOTA Walletの場合はとてもわかりやすいのがいいですね。お支払い履歴の画面で、それぞれの支払いに対してのポイントの付与予定の数字が表示されています。
ただ、ここはあくま付与予定なので、実際の付与は支払いの翌月になるようです。
【TOYOTA Wallet】「トヨタのポイントアップW」のTOYOTA Walletの残高へのキャッシュバックはいつされますか?
手数料無料対応がいつ終わるかわからない
通常、特定の種類のクレジットカードでなければ、TOYOTA Walletにチャージするたびに204円の手数料がかかってしまいます。しかし、現在は「無料対応」という謎のはからいによってどんなクレジットカードからチャージしても手数料がかからなくなっています。
【iD / Mastercard】iD / Mastercard残高をチャージする際、手数料はかかりますか?
なので、ANA PayやKyashからチャージしても手数料がかからないのです。
しかし、上記のページに「手数料の無料対応は事前告知なく終了する場合がございます。」とあります。この無料対応が終わったら、特定のカード以外からチャージする人はTOYOTA Walletを使う意味がかなり薄れます。
例えば1万円チャージするとします。204円手数料がかかります。1%のポイント付与されると考えると10,100円になるので、
10,100÷10,240≒0.986
つまり、約98.6%。なので、マイナス約1.4%の還元率になってしまいます。
一度のチャージを大きくすれば確かにマイナスは小さはなります。例えば、一度のチャージ額の最大の5万円チャージした場合、
50,500 ÷ 50,240≒1.0051
となり、プラス約0.51%の還元率となります。
ちなみに、24,000円チャージしてようやく還元率がプラスマイナスゼロとなります。
もちろん、ポイントが付かない100円以下の利用が多いと、さらに還元率が下がります。なのでなるべくモバイルSuicaなどへのチャージでピッタリ使いましょう。
まぁ、手間とのバランスですが、マックスの5万円一気にチャージすれば0.51%なのである程度使う価値はあるかもしれません。
楽天Payにつなげれば4.4%だが
モバイルSuicaにチャージするのではなく、楽天ギフトカードを購入し、楽天Payで支払えばさらに還元率を上げることができます。
楽天ペイのコード・QR払いでいつでも最大1.5%還元 - 楽天ペイアプリ
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
Kyash | 0.2% | 月間100円分のポイント (50,000円分の決済)まで |
ANA Pay | 0.5% | |
Toyota Wallet | 1.0% | |
楽天Pay | 1.5% | 楽天Payの1%と 楽天ポイントカード等提示の0.5% |
合計 | 4.4% |
ただ、この方法、非常に手間がかかるので現実的ではありません。以下のgifteeというサイトで
majicaギフト券というものを買います。Apple Payにて支払い可能なので、Toyota Walletで支払いが可能です。これはドンキホーテのギフト券になります。
これでドンキホーテの店舗で楽天ギフトカードを購入し、それを楽天キャッシュにすることで楽天Payで支払えるようになるのです。
これだけ聞いても面倒に聞こえると思いますが、もっと面倒くさいことがあります。majicaギフト券がいつも300円券以外がいつも「入荷待ち」になっています。3,000円券などを買うことはなかなか難しいようです。では、300円券をたくさん買って使えばいいじゃん、と思うかもしれません。しかし、このmajicaギフト券を使うためにmajicaアプリというものに統合する必要があるのですが、これが1日に1ギフトカードまでしか統合できない制限があるのです。なので、毎日統合しても月に9,000円分くらいしか統合できません。(その作業自体が面倒ですが)
なので、私はこのルートは諦めました。
楽天Payにつなげるなら以下で説明したようにTOYOTA Walletは通さず、モバイルWAON経由の方が楽です。ミニストップという店舗に脚を運ぶのは同じですが、何度も統合したりする必要はありません。還元率も3.7%になるので、ミニストップが近くてQRコード払いに抵抗がない方にはおすすめです。私の場合は楽天Payで払えるところは楽天Payで払っています。楽天Payで支払えないところでSUICAで払えるところはモバイルSUICAで払うという使い分けにしています。
Amazonギフト経由で3.4%
モバイルSuicaの場合、JR系のお店だったり、ポイントカードに対応したお店であれば追加で0.5%の還元が受けられるというお話をしました。Amazonでも0.5%の還元が受けられます。モバイルSuicaを経由するのではなく、Toyota WalletでAmazonギフトにチャージします。キャンペーンの期間限定にはなりますが、10,000円以上チャージすると0.5%のポイント還元が受けられます。多くの人がAmazonで買い物をしていると思うので、これは使って損はないでしょう。期間限定とありますが、このキャンペーンは定期的に行われているようです。なので、そのタイミングでチャージしておくのがおすすめです。
Prime感謝祭 ギフトカードチャージで0.5%ポイント還元
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
Kyash | 0.2% | 月間100円分のポイント (50,000円分の決済)まで |
ANA Pay | 0.5% | |
Toyota Wallet | 1.0% | |
Amazonギフト | 0.5% | |
合計 | 3.4% |
ちなみに、Amazonギフトにチャージして使わない場合、TOYOTA Walletで直接Amazonで購入することもできますが、モバイルSUICAでAmazonで支払いをすることができます。
Amazonで買い物した購入代金を「Suica」で支払う方法! クレカ払いができない人向け!?
なぜわざわざAmazonでモバイルSuicaで支払うかというと、前述した100円未満の部分のポイントもらい漏れを防ぐことができるからです。
ただ、モバイルSUICAで支払う場合、Amazonプライムの翌日配送の対象なに、支払いから2日後の到着となりました。数回しか試していないのでたまたまかもしれませんが、翌日配送を希望している場合はご注意下さい。
さいごに
デメリットを含めたTOYOTA WalletからモバイルSuicaへチャージする使い方の感想をお伝えしました。
工夫次第で還元率を上げられることが伝わったと思います。ネット上のポイ活ガチ勢は、還元率のためには手間を惜しまない方も多いです。
でも実際の生活の中では、たった数百円分のポイントのためにそこまでする?その時間に仕事した方が稼げるんじゃん?って思ってしまうようなら、もうちょっとシンプルにした方がいいかもしれません。
ただ、TOYOTA Walletに関して言えば、一手間増えるだけで1%上がるので使うのはアリだと思います。今なら初めて5,000円以上チャージすると、残高1,000円分もらえるというキャンペーン中ですし。