Kyash(キャッシュ)を使い始めたので体験レビューをお届けします。まだ口コミがあまり多くないので今使うか迷っている方の参考になればと思います。
本記事は2019年に書かれたもので情報が古い可能性があります。
体験レビュー
ダウンロード
公式サイトだと「今すぐ申し込む」を押すとリアルカードの申込画面になりますが、まずはアプリをダウンロードして新規登録するのをおすすめします。
結局アプリで新規登録をすることになるためです。アプリ内からもリアルカードの申込ができます。
新規登録
特にFacebookと連携する必要もないので「メールアドレスで始める」を押します。
入力した電話番号にSMSが送られて来るので記載された認証番号を入力します。iPhoneだとタップ一つで入力できますね。
登録したアドレスにメールが届くので、「認証する」を押します。
バーチャルカードを作る
まずはバーチャルカードを作ってみます。
バーチャルカードが発行されました。
引き落としカード登録
チャージするためのクレジットカードを登録できます。引き落とし先に銀行口座しか登録できないLINE PAYなどに比べると非常に嬉しいですね。クレジットカード側のポイントもつくので。
以下を押します。
便利なのがカメラでカード情報を読み取れることです。
チャージする
引き落としカードを登録すると「カードチャージ」のところに「カード」と表示されます。表示されない場合は、アプリ再起動かアプリのアップデートを行なってみてください。
これでチャージできました。
バーチャルカードとしてネットショッピングで使えます。
ただ、個人的にはリアルカードが手元に来るまで、あまり使わない方がいいと思っています。
というのは、バーチャルカードとリアルカードはクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードのカード情報が変わってしまいます。リアルカード有効化後はバーチャルカードのカード情報は使えなくなります。
なので、ショッピングサイトに登録した情報を後で修正する手間がかかってしまうためです。
リアルカードを申し込む
ということですぐにリアルカードの申込をします。
申込が完了すると、確認メールが来ますが、メールの内容がおかしい場合があるようです。私には以下のようなメールが来ました。
リアルカード申し込みフォーム
送信が完了いたしました。
担当者からの返答がある場合は、下記「ログイン」からやりとりが可能となります。
気になったので以下の問い合わせフォームから適切に申し込めているか聞いてみました。
翌日返信がきて、適切に申込ていることを確認できました。
問い合わせへの返信は早いので、わからないことがあれば上のフォームからどんどん聞いてみるといいかもしれません。
とはいえ、いくら待てどもリアルカードが届きません。
下のページに1か月以上届かなければ問い合わせてください、と書いてあったので、問い合わせてみました。
すると翌日
非常に多くのお申し込みをいただいている為、現在リアルカードにつきましては印刷工場にて増刷し、順次発送を行なっております。
そのため、お申し込み後約1ヶ月〜2ヶ月を目処にお届け予定となっております。
という返信をいただきました。ということで2か月は待ってみることにしました。
リアルカードを有効化する
リアルカード申込から51日目にようやく届きました。
リアルカードを有効化する必要があります。
リアルカードの情報を入力するのですが、なぜかここはカメラでの読み込みができないのが残念です。
これでリアルカードが有効かできたので、Visaのプリペイドカードとして加盟店で使えます。
自動チャージの設定
次に自動チャージの設定をします。これを設定すると、決済時に残額が足りなくても、不足分を自動的にチャージしてくれます。
登録しているカードを選択します。
店舗で使ってみる
このリアルカードを、普通のクレジットカードと同じように店舗で使えます。
私の場合は居酒屋でよく使います。履歴の画面は以下のようになっていて、どこでいくら使ったのかすぐにわかります。一つ詳細を見てみましょう。
これは自動チャージが実行された決済でした。下のように「支払い元」に「Kyash残高」だけでなく「MasterCard」と表示されています。
残高が1,660円しかない時に、5,649円の支払いをしてしまったので、不足分の3,989円が自動的にクレジットカードから支払われたことを示しています。
ちなみに、残高が0円の状態でも、決済時に自動的に不足分をチャージしてくれます。つまり、手動でのチャージはする必要はなく、普通のクレジットカードを使っている感覚で使えます。
一部の店舗で決済できない事象発生!
上の取引の後、そのまま次のお店で同じようにKyashのリアルカードで決済すると、お店の人に「なんか使えないみたいなんですけど。」と言われました。
何度かこのような事象が発生しましたが、傾向としては個人経営の飲食店で発生することが多かったです。
なので、財布にはKyashのリアルカードだけでなく、チャージ元に設定しているクレジットカードも持ち歩いておいたほうがいいです。
還元率3.2%を実現する
Kyashは基本的に決済額の2%がキャッシュバックされます。
キャッシュにチャージするのにクレジットカードを使うなら、クレジットカードのポイントがつきます。
私はポイント還元率1.2%のリクルートカードを使っています。
なので合わせて3.2%の還元率になります。リクルートカードについては以下で詳しく説明しています。
モバイルSuicaへのチャージはキャッシュバック対象外に
ちょっと前までは、KyashでのモバイルSuicaへのチャージもキャッシュバック対象でした。
なので、JRE ポイント加盟店でSuica払い(最大1%還元)をすれば、3.2 + 1 = 4.2%の還元も可能でした。
しかし、モバイルSuicaへのチャージは対象外になってしまいました。残念です。
nanacoへのチャージはそもそも不可
モバイルSUICAへのチャージはできるけどキャッシュバック対象外ということでしたが、以下のページにあるようにnanacoへのチャージはそもそもできません。試しにnanacoの管理画面でチャージ用クレジットカードとして登録しようとしましたが、できませんでした。
nanacoで税金や年金を支払えるので、税金年金でキャッシュバックを受けられたらいいなと思っていたのですが、Kyashでは無理ということです。仕方がないので、リクルートカードでnanacoにチャージし、1.2%分のリクルートポイントをもらうことにしました。次の記事にやり方を説明しています。
あれ?思ったよりキャッシュバック額が少ない
キャッシュバックはある月の1日〜末日までの利用額に対し計算され、翌月末あたりに自動的に付与され残高が増えます。
付与される日は25日の日もあれば31日もあり、決まっていないようです。
とある月の利用額の合計が30,485円だったので、その2%の609円分が付与されると思って楽しみにしていました。
しかし実際に付与されたのは下のように540円でした。
以下をよく読んでみると、
- 1回の決済ごとに2%を乗じて算出いたします。
- 月の決済金額の合計ではございません。
- 2%を乗じて1円未満は切り捨てになります。
- 計算例
例:198円と202円の場合は、198円=3円分、202円=4円分となります。
例:149円の場合、2%=2.98円なので2円分のキャッシュバックになります。
とありました。
なので、決済1回1回ごとに計算され、1円未満は切り捨てとして、もう一度計算してみると、
605円
になりました。
やはり540円では少ないです。
もう一度先ほどのページをよく読むと
※売上成立月でのカウントとなります。
例:
6/25に1,000円の商品を購入(仮売上の状態)
7/5に1,000円の売上電文を受信(売上成立)
8月末にキャッシュバックとして20円を付与(7月分の対象)
とありました。
「売上成立」になっていない決済があるのかもしれませんが、アプリの履歴の画面からではそれがわかりません。
なので、問合せフォームで聞いてみました。翌日返信がありました。
案の定、2件(キャッシュバック65円分)の売上成立が翌月になっているとのことでした。その分は次のキャッシュバックに反映されているとのことです。
仮売上と売上成立の状態の確認は、アプリ上では現状無理だそうです。とはいえ、ここは次のキャッシュバックに加算されるということなので問題ないでしょう。
でも、1件1件の決済で計算して1円未満を切り捨てというのは少しケチかなぁ、と思いました。
ただ、問合せへの回答は早くてわかりやすいのは好感度高いですね。この手のサービスの問合せ対応って、遅かったり的を得ないことが多いので。
利用限度額が小さ過ぎ
新型のiPhoneをKyashで買えば、何千円分もキャッシュバックがもらえるじゃん!と期待していたのですが、それは無理です。
1回の利用限度額が
バーチャルカードの状態だと3万円
リアルカードを作っていると5万円
となっています。
最近のiPhoneは10万円を余裕で超えてくるので厳しいですね。
他にも色々限度額が設定されているので以下をご覧ください。
経理ソフト入力時に気が付いたKyashの致命的デメリット
確定申告のためにパソコンの経理ソフトに、普段の仕事で使ったお金を入力していました。
通常のクレジットカードであれば、WEBの管理画面から取引明細として月ごとに明細をダウンロードできます。
それをコピペしたりインポートしたりできるので、自分の手で打ち込むといったことはしなくて済みます。
しかし、Kyashの場合、Webでの管理画面もないですし、取引明細のデータをダウンロードするといった機能もありません。
なので現状手入力する必要があります。
ただ、一部の対応している経理ソフトであれば、自動的に連携してくれます。例えば、マネーフォワードクラウド確定申告は対応しています。次の記事で手順を説明しました。
まとめ
良い点
- Visa加盟店で使えるので使えるお店が多い
- 利用額の2%キャッシュバックされる
- クレジットカードのポイントも還元される
- 問合せへの回答が迅速でわかりやすい
悪い点
- リアルカードが届くのに51日かかる
- ごく稀になぜか使えない店がある
- nanacoにチャージできない
- キャッシュバックは決済ごとに計算され1円未満切り捨て
- 利用限度額が小さ過ぎる
- 取引明細がダウンロードできないので会計ソフトの入力が大変
さいごに
いかがでしたでしょうか?
デメリットもありますが、クレジットカードと組み合わせれば間違い無く最高レベルの還元率になりますね。
利用限度額が小さかったり、使えない店舗やオンラインストアもありますが、使えるところは使い、使えないところはクレジットカードで払うという使い分けにすればいいでしょう。
ちなみに、下のポイントサイトを経由してKyashに申し込めば、200円分のポイントがもらえます。