「電気の工事屋さん」という業者に木造1戸建2階の6畳の部屋のエアコンを取付(交換)してもらいました。ネットに口コミが少ないので、体験レビューをお伝えします。
もくじ
- 1 コロナと猛暑のコラボを想像して恐怖を感じる
- 2 カビと洗剤の臭いが混じっただけだった
- 3 掃除のしやすさ重視で霧ヶ峰を選ぶ
- 4 暮らしのマーケットはダメサービス?
- 5 ブレーカー増設までできる業者は少ない
- 6 全然電話くれない割にすぐ来てくれた電気の工事屋さん
- 7 犬好きな陽気な職人さんによる現地調査
- 8 どんぶり勘定?値段がはっきりしない見積もり
- 9 職人気質で話しかけづらいのが吉と出るか凶と出るか?
- 10 1階から2階の屋根裏に回線を通しちゃうの?
- 11 隣の部屋で待機しつつ様子を伺う
- 12 えっ、専用コンセントって天井につくの?
- 13 後になって続出する疑問点
- 14 父の不満が爆発
- 15 父と子で万全の監視体制をしく
- 16 交通費くらいは出そうか
- 17 それでも不満はなくならない
- 18 まとめ
コロナと猛暑のコラボを想像して恐怖を感じる
5月半ば、コロナウィルスにより自室での自粛生活が夏も続くだろう、そして去年のような猛暑がまた来るかもしれない、と恐怖を感じ始めました。
私の実家の部屋は築30年の木造戸建の2階の6畳でエアコンは25年前に付けたもの。
去年の夏、冷房時にカビ臭さを感じたのを思い出しました。自営業の私は、去年の夏の昼間はコワーキングスペースで作業していたので、自室で冷房を使う機会は比較的少なめだったので、カビ臭くても、まぁいいかと済ませていました。しかし、今年はコロナの影響で、コワーキングスペースに行くのもはばかられると予想できます。なので、自室で仕事をする必要が出てきます。このカビ臭さを常に嗅ぎながら仕事をするのは嫌ですし、カビを吸い込む事への健康面への心配もあります。あまり見たくはないですが、近くでエアコンを見てみました。(グロ注意)
今まで気づきませんでしたが、見ての通りカビだらけです。そりゃ臭いわけだ。
とはいえ、この部屋からはすぐに引っ越す可能性があるので、わざわざエアコンを買い換えるのもなぁ、と思い、まずは掃除してみることにしました。
カビと洗剤の臭いが混じっただけだった
カバーやフィルターを外し、風呂場で水洗いしました。そして、近くのスーパーで買ったエアコン用の洗剤を、熱交換器に吹き付けました。
そして、ルーバーについたカビは割り箸にキッチンペーパーを巻きつけて、ほじくるようにして掃除しました。
数時間後、カバーとフィルターが乾いたので、本体に装着し、運転しました。
う〜ん、微妙な匂い。
洗剤の良い香りはするのですが、もともとのカビ臭さも健在。色々調べましたが、下の動画のようにファンも掃除しないとカビはなくらならないなぁ、と後々気づきました。
この動画だと内部の円筒状のファンも取り出して掃除しているんですよね。これはちょっと素人じゃ難しそうだな、と思いました。プロに頼めば、安くても1万円位はかかりそうです。
ちなみに、別の部屋に同じ年に取り付けた同じモデルのエアコンがあり、そちらもだいぶよごれていたので、後日、自分でファンも含めて掃除してみました。すると、以下に書いたように、エアコンの調子が悪くなってしまったので、やはり自分では難しいのかもしれません。
25年モノのエアコンなので、電力効率も悪いです。ざっくり計算してみたら、このエアコンだと大体年間2万円位電気代がかかているところ、最近のエアコンだと半分の1万円位ということがわかりました。なので、年間1万円の電気代節約ができます。仮にエアコン買替えで7万円かかったとしても、7年でもとが取れることになります。
すぐに引っ越す可能性があるとはいえ、この家は家族の物で、今後もこの部屋を他の家族や親戚も含めて使う可能性があります。なので、この機会に新しいエアコンに換えることにしました。
掃除のしやすさ重視で霧ヶ峰を選ぶ
エアコンを選んだ時に検討したことは次の記事で詳しく書きました。
その結果、掃除のしやすさを重視して三菱電機の霧ヶ峰を選びました。
買う際に迷ったのが、工事を同時に申し込むかどうか、です。25年前は家電量販店で工事も同時に申し込みました。しかし、以下の通り、あまり綺麗な仕上がりではないんですよね。古過ぎる例なので参考になるかわかりませんが。
特にこういう配管部分。
ちなみに、現状、部屋の壁の長手(長い方)にエアコンがついていますが、ネット上の情報で、基本的に短手に付けた方が熱効率が良い、というのを知りました。
さらに、下のようにエアコンから外に向かって伸びるホースの勾配がほとんど無いことがカビの原因なのではないか、と感じていました。ここに水が溜まりやすくカビになりやすいのではないか、という気がしていました。
また、昔は専用コンセントが無くてもエアコンを設置できたらしいのですが、今は専用コンセントが無いと設置できない、ということがわかりました。なので、現状、延長コンセントで普通のコンセントにつないでいます。実際はどうなんでしょう。専用コンセントは増設しなければいけないのかな、というのが疑問でした。
これらの事を、経験のある職人さんに相談してから、作業をしてもらいたい、と思いました。
エアコン購入とセットで工事を申込んだら、市場の荒波にもまれていない業者さんが来るのでは?という疑念がありました。エアコン本体も大事だけど、設置作業の質も同じ位大事なのではないでしょうか。そうであれば、業者さんも意識的に選ぶべきだと思います。
なので、本体だけ注文し、業者さんは別で依頼することにしました。本体は楽天で注文後翌日到着しました。
暮らしのマーケットはダメサービス?
取付業者探しで最初に目をつけたのが「暮らしのマーケット」。
サイトを見て頂ければわかりますが、このサイトでは業者ごとに依頼者から評価を受けています。
おお、これは求めていたサービス!
ここで良い評価を得ている人はきっと良い仕事をしてくれるに違いない、と思いました。
さっそく登録して、場所と日付で検索してめぼしい業者を探してみました。
さっそくランキング上位の人にメッセージを送ってみました。すぐに返事が返ってきて驚きました。
でも、専用コンセントや場所を変える可能性があることなどを質問しましたが、返ってくるメッセージはテンプレのようなメッセージ。
他にも何人かに送ってみましたが、同じようなテンプレメッセージ。
ちゃんと質問してるのに、それには答えてくれません。
そこで気づいたのが、「返信の早さ」が評価されるポイントになっているということです。なので、この評価をあげるために、なんでもいいからとにかく返事をしているだけなんだなぁということに気づきました。
また、人気上位者は1か月以上待つことがわかりました。6月頭に作業してほしいのに、できるのは7月半ばなっていうのはザラ。
少し人気が下の人を選んでも、やはりメッセージで質問に答えてくれず、やりとりがかみ合わずにイラっとします。
また、日程的に空いている人に予約依頼しても、なぜか、その日程は空いているかわかりません、と言われる。おそらく、このサイト上では日程的になるべく空いているよう見せて、多めにお客さんを集めていざ依頼がきたら断る、という運用をしている業者がいます。
実際に依頼していなにので、そのような業者をこちらは悪い評価をつけることもできないので、そういうずるい運用方法をする業者がのさばるんだと思います。
あっ、暮らしのマーケットだめだ。という結論に至り、他の方法を探すことにしました。
ちなみに、後日、試しに別の部屋(居間)のエアコンの清掃をくらしのマーケットで依頼してみました。それについても記事にしたのでご覧下さい。
ブレーカー増設までできる業者は少ない
次に目をつけたのが「エアコンサポートセンター」。
アプリでちょこちょこやりとりして予約するのが面倒だったので、電話でさくっと決められるエアコンサポートセンターに電話してみました。
最短で1週間後にできるとのこと。色々と条件を聞かれ、次のような見積もりをされました。
エアコン設置 | 20,350円 |
専用回線増設 | 16,500円 |
合計 | 36,850円 |
これに加えて、屋外の配管をカバーする場合、4mまで1万1000円で1m延長するごとに3,300円。とのこと。
ただ、最後に聞かれたのが、
ブレーカーは足りていますか?
えっ?専用コンセントを増設すればいいんじゃないの?
専用コンセントを増設するには、大本のブレーカーが必要です。
知らなかった。そのまますぐに1階の脱衣所にあるブレーカーを確認してみました。全部使われていそうな感じです。このあたりの管理をしている父に聞いてみると、やはり空きは無いそう。
ブレーカーは空いて無いです。
それでは、工事当日までに、別の業者さんに、ブレーカーの増設をしてもらってください。うちではブレーカーの増設は行なっておりません。
あっ、はい。
といい、電話は終了しました。
ブレーカーの増設をしてくれる業者を探すことにしました。
ん?でも待てよ、ブレーカーの増設ができるのならエアコンの増設もできるのでは?両方一緒にやってもらった方が、お金も手間も節約できる気がしました。
とにかく、色々な電気工事が得意そうな業者さんに当たってみることにしました。
その中で一つきになる情報を聞きました。
実際のところ、みんな延長コンセントでやってますよ。事故になんてなりませんよ。うちの名前出さなければ、やりますよ。
とのこと。昔と変わらず、多くの業者が専用コンセント無しの設置作業をしているようです。その時は「検討しておきます」と伝えて電話を終えました。
エアコンって何年も使うものなので、別に数万円ケチってわずかに不安が残るくらいなら、今しっかり専用コンセント作ってもいいかな、という気もします。
全然電話くれない割にすぐ来てくれた電気の工事屋さん
次に、エアコン周りだけでなく、電気工事全般が得意そうな名前の「電気の工事屋さん」。
電気の工事屋さんの全国版です。お住まいの地域を教えて頂けますか?
神奈川県〇〇市です。ブレーカーの増設もできますか?
ブレーカーの増設もできますよ。
では、その地域の担当の者から改めて電話させますので、しばらくお待ちください。
ということで、電話を待っていました。3時間位待ってもかかってこないのでまた電話しました。
申し訳ありません。すぐに電話させます。
と言われて待つも、全然電話が来ない。もう一度電話するけど同じように電話は来ず、翌日になってしまいました。かなりイラっとしました。
翌日11頃また電話すると、今度はすぐに電話がかかってきました。
森口(仮名)と申します。今日、その近くに伺う用事があるですが、15時くらいにお見積もりに伺っても大丈夫ですか?
早っ。ということで、電話は全然かけてくれなかったのに、予約はすぐに決まりました。
犬好きな陽気な職人さんによる現地調査
予定されていた15時くらいに特に事前連絡はなく車で来られました。その日は平日でした。
こんにちは〜。森口です。
50代くらいの笑顔と無精髭が印象的な男性です。いわゆる職人のような作業着ではなく、キャップ、ジーンズ、スニーカーのカジュアルな服装です。
お客さんが大好きな我が家の愛犬が森口さんに挨拶しに行くと、
可愛いですね〜。何歳ですか?
という犬トークを少しします。
では、さっそく拝見させて頂いていいですか?
ということで、エアコンを設置する2階の部屋に案内します。実際に見てもらいながら、聞きたかった事を聞いてみました。
今、長手に付いてますけど、短手に移動しようかと思うのですがどう思いますか?
私は場所は変えないのをおすすめします。新しい場所の壁に穴を空けるのはもしかしたら大変かもしれません。この壁の中の材質がどうなっているかわからないからです。あと、6畳くらいなら、長手でも短手でも冷え方に大して差はありません。
そうなんですね。
次に、1階の脱衣所にあるブレーカー周りを見てもらいました。
やはり今のブレーカーは一杯なので、増設する必要があるとのこと。ただ、うちのブレーカー周りは太陽光発電のコンディショナーやエネファームの機器など色々なものがあるので、どこに設置するかが悩ましいです。結局、下のようにエネファームの機器の下につけようという話になりました。
次に、回線をどうやって2階の部屋まで伸ばすかを考えます。そのために、森口さんはブレーカー裏を見るためにお風呂場の天井から天井裏に入りました。我が家のこれまでの電気工事は大抵ここから天井裏に入って作業をします。
しばらくして出てきて
やってみないとわからないですが、可能であれば天井裏から部屋まで伸ばしたいですね。ただ、それが無理な場合は外の壁を這わせて2階まで伸ばします。
ということで、外に出て壁を這わすコースを確認しました。
外の壁を這わす場合でも、太陽光のケーブルのカバーの中を通したり、なるべく目立たないようにはします。
とのこと。調査はここで終了。
どんぶり勘定?値段がはっきりしない見積もり
お見積もりをしてくれるということなので、居間のテーブルに座ってもらいました。コーヒーとお菓子を出してあげました。
ええ〜と、いくらだったっけなぁ。他の業者さんはいくらでしたか?
まだ他の業者さんにみてもらってないんですよね。
このくらいかなぁ。結構微妙なんですよね。
と言いながら、こちらが渡したメモ帳に文字を書き入れています。値段って結構ケースバイケースというかざっくりというか、あまりきっちりは決まってないようですね。
書いてくれた紙がこれ。
エアコン取付 | 13,000 |
エアコン撤去・回収・ガス・破壊 | 8,000 |
分電盤増設1回路 | 5,000 |
エアコン専用回路敷設 | 28,000 |
お値引き | -7,000 |
合計 | 47,000円 |
と謎のお値引きが入って、47,000円とのこと。
エアコン専用回路敷設の額は、外の壁を這わす場合を想定しています。中を通せれば、線が短くなるのでもう少し安くなるかもしれません。
とのこと。
後で父にも相談して、また連絡しますね。
ええ。他のところと比べてみてください。一応名刺をお渡ししておきます。ちなみに最短で3日後に作業できます。
とのこと。お仕事は終了し、森口さんは昔飼っていた犬の話などを気さくに話され20分くらいして帰られました。全部で2時間くらいはうちにいました。
その後父と会話し、もう森口さんでいいんじゃないか、という話になりました。ブレーカー増設もエアコン設置も両方してくれるし、若い人よりも技術的には信頼できそう、という理由です。
実は翌日、ブレーカー設置ができそうな別の業者さんの現地調査を予約していましたが、なるべく早めにやりたかったので、キャンセルして、森口さんにお願いすることにしました。
予約していたエアコンサポートセンターの作業も電話でキャンセルしました。
ただ、森口さんの見積もりで一つ気になったのは、エアコンの撤去・回収の8,000円という部分。エアコンの回収はリサイクル券を利用して自分で処分業者に持ち込めば1,000円くらいで済みます。
つまり、取り外しだけの料金で7,000円くらいということになります。これは少し高いかな、という気がしましたが、値切って気分を害してしまい、作業が雑になってしまうのが一番困ります。なので、あえて持ち出しませんでした。
とはいえ、業者を探すのが面倒になってきたので、森口さんに決定しました。翌日の朝に、もらった名刺の番号に電話して、お願いしました。その際に、外の配管は化粧カバーでおおう事もお願いしました。
当日までに、もう一度気になる点の確認と、一応買ったエアコンの取付説明書を一通り読んでおきました。
職人気質で話しかけづらいのが吉と出るか凶と出るか?
当日13時頃の予定でしたが、12時すぎに連絡無しで到着されました。この日も平日でした。
森口さんの車を駐車場に入れるために、うちの車は事前に近くのスーパーの駐車場に移動させておきました。(もちろん後でたくさん買い物しました)
今回は森口さんの他に、もうお一方、谷川(仮名)さんもいらっしゃいました。森口さんと同じく50代くらいで、作業着を着て見るからに職人という雰囲気です。うちの犬にはよしよししてくれましたが、あまりお客さんとはコミュニケーションとるタイプの方ではないようです。
今回は父も立会います。まず、2階のエアコンを設置する部屋を見ます。
次に1階のブレーカー周り。ここで、ちゃぶ台を返すようなのですが、一つ気になっていたことを思い切って聞いてみました。
実は専用コンセントは必要ないっていう説がありますけど、実際どうなんですか?
専用コンセントをつけないと、設置してくれる業者は無いと思いますよ。
でも、正直なところ、専用コンセントじゃなくて延長コードでも大丈夫だと思います。
2口のコンセントを単独で使えばいいってことですよね?
いや、2口のコンセントを単独で使えばいいという問題ではないんです。
大抵複数のコンセントで一つのブレーカー共有しているので、エアコンを繋いでいないコンセントをどのように使っているかにもよります。
それに関連した火事があったので、今はそういうルールになっているってことです。
なるほど。1つのコンセントは1つのブレーカーに対応していると思っていたので勉強になりました。ただ、ここで疑問に思ったのは、次の記事に書いたように以前他の部屋に窓用エアコンを設置した際、説明書には「2口のコンセントは単独で使ってください」のように書かれていたことです。単独で使ったところで、ブレーカーを共有している他のコンセントを使っていたら意味がないのでは?と思いました。
話がそれました。一応、専門家の意見をたくさん聞いてみたかっただけなので、そのまま作業を進めてもらうことにしました。
次に外の壁をみんなで見ていきます。
外を通す場合は、なるべくカバーでケーブルを隠してください。
はい。決まったら報告します。
急に森口さんの雰囲気が見積もり時の気さくな感じから、職人の厳しい雰囲気に変わりました。あまり話しかけたらいけない感じがします。
事前の検討が終わったようで、森口さん、谷川さんは別れて作業を開始します。森口さんはエアコンの設置、谷川さんは回線の増設の担当のようです。
1階から2階の屋根裏に回線を通しちゃうの?
回線は1階の天井裏を通すものと思っていました。父は1階の天井裏を何度か見たことがあるのですが、隙間が少ないので通らないだろうと予想していました。なので、外の壁を這わすことになってしまうと考えていました。
でも、谷川さんによると、1階の天井裏から2階の屋根裏まで回線を通してしまって、屋根裏経由で目的の部屋までもっていけるかもしれない、とのことでした。
谷川さんが2階の屋根裏に入ります。2階の別の部屋の押入れから屋根裏に入れるのを初めて知りました。
どうやら、通せる目処がついたようで、1階のお風呂場の天井裏に入りケーブルを通す作業が始まります。
隣の部屋で待機しつつ様子を伺う
平行して森口さんがエアコンの設置作業を進めます。1階の廊下に置いてあったエアコン本体を一人で2階までかついで持ってあがります。自分が手伝おうとしましたが、
大丈夫ですよ。仕事ですから。
とのこと。
養生するところは養生して作業をしてくれます。
せまい部屋なので、私がそばにいると邪魔になりそうです。色々な器具を持ってくるため、行ったり来たりしているためです。また、どうも一人で作業させてくれ、というオーラを感じます。
なので、私はとなりの部屋に移動して、音で様子を伺っていました。
気づくと、古いエアコンは外されて外に出されていました。25年間お疲れ様でした。
えっ、専用コンセントって天井につくの?
開始から3時間位で、谷川さんが
電源班終了〜。
と言っている声が聞こえてきました。二人の会話を聞いていると、谷川さんの方が先輩みたいで、割と上からな発言をしていました。
この人はこの道30年ですからね。
そういうこと言うなよ〜。
みたいなやりとりがありました。とはいえ、ほとんど2人で会話をしていないので、あんまり仲良くはみえませんでした。
このあたりで、隣の部屋から出て作業が行われてる部屋に行ってみました。
すると、既に室内機は設置されており、森口さんは室外機の設置作業を行っていました。
ただ、専用コンセントが見当たりません。と思ったら、天井についているのがわかりました。
その時は、そういうものなのかなぁ、とだけ思いました。
後になって続出する疑問点
しばらく待つと、室外機の設置も終了したとのこと。私と父もそろってテスト運転に立ち会います。数分冷房をかけてみて、冷えることを確認しました。また、ペットボトルから室内機のドレンに水を流し、外のドレンホースから出て来ることを確認しました。
外の室外機を見てみました。おぉ、きれいな化粧カバーで覆われてる!少し嬉しくなりました。
ただ、室外機本体の方を見ると、
ホースがぐるぐる巻かれています。事前に読んでおいた取付説明書には、室外機の前面も背面にも20cm位はものを置かないように、と書かれていたと思います。そこで、
このぐるぐる巻きにしてあるホースはこれでいいんですか?説明書には20cmくらい物おいちゃダメって書いてたんですけど。
大丈夫ですよ。こうしておいた方が、室外機を掃除したり、架台を買い換える際に、移動するのが楽なんです。
谷川さんも、
ネットなんかには逆のことが書いてあるんだけど、本当はこれが正しいやり方なんだよ。
とのこと。
釈然としませんでしたが、そこで父が別の件について質問。
天井につけたコンセントですが、天井裏にホコリが溜まったりして家事の原因になりませんか?
それは心配する必要はないです。天井裏って空気が動かないので、ホコリは溜まりません。あと、それを言い出しちゃうと、普通の蛍光灯なんかも天井についているので全部対応する必要がでてきますよ。
と言われても父は粘ります。
そこをなんとかできませんかね〜。ホコリがたまらないようにカバーをつけるとか。
そんなに心配ならこのカバーつけようか。
といって、プラスチックのカバーをとってきてくれて、つけてくれました。
次にブレーカー周りを確認します。予定とは違って、太陽光のコンディショナーの上についています。これは父が谷川さんと合意したとのことです。予定していた場所だと、天井裏から線を伸ばすのが難しかったとのこと。
これで作業は終了。森口さんが居間に来ます。
結構時間かかりましたね。
ええ。架台が古くなっていて、ネジが回らなくなっていて、時間がかかりました。次エアコン換える時は、架台も換えたほうがいいですよ。
お会計の話になります。なぜか、森口さんは床に正座の姿勢になります。
私いくらって言いましたっけ?
テキトーだなぁ、と思いつつ、見積もり時に書いてもらった紙を見せました。
ええっと。。。
森口さんは何か考えているようです。ここで私のミス。
化粧カバーの料金はいいんですか?
あぁ、そうそう。化粧カバーの料金が3,000円になるので、50,000円になります。そして、消費税を入れるので、55,000円になります。
まじか!あれは税抜きだったのか。先に言ってよ。と思いましたが。
わかりました。
と言って、お金は父が払いました。エアコン本体代は私が払い、工事代は父という仕切りです。回線は中を通せば安くなるかもと言っていたのは覚えていましたが、どうも値切る気もせず言い出せませんでした。気が弱い私です。
私は、ネットでもリアルの店でも、少しでもずるい部分があればしっかり指摘して値切るタイプなのです。でも、自分の家の自分の部屋までみられていると、どうも弱みを握られているような気がして強く出れないという心理効果がある気がします。その点は意識しておいた方がいいです。
現金でお金を払うと、領収書を書いてくれました。(メモの部分は後日記入)
最後に一つ気になることを言われました。
型落ちのエアコンをネットで買うのは実はあまりオススメしていません。1年間どのように保管されていたかわからないためです。もしかしたら故障しているかもしれませんし。めったにないとは思いますが。
なるほど。少し不安になりましたが、もう買ってしまったものはしかたありません。
すぐに二人は帰って行きました。開始から4時間30分位経っていました。
父の不満が爆発
私は部屋に戻ってさっそくエアコンを試してみました。試す以前に気づいたことがありました。開いていたカーテンを閉じると。。。
めちゃくちゃ干渉してるじゃん!気づかなかった。
これを父に言うと、
そうかぁ。やられたな。良い業者じゃなかったかもね。
やっぱり、天井のコンセント、外のホース、も気になる。
あと父はぐるぐる巻きだけじゃなく、垂直に降りてくるホースが室外機の真ん中を通るのも気に入らないそうです。
たしかに。
あと、最初にあの人たち「決まったら報告します。」って言ってたのに、何も報告もなく始まって終わってたのもどうなんだろう、と思った。
ちなみに、なぜ谷川さんはぐるぐる巻きにする方が良い、って言ってたのか、考えてみました。結局、業者都合なんですよね。業者がメンテナンスしやすいのがぐるぐる巻きってことなんですよね。
あと気になったのが増設したブレーカーボックス。よく見たら汚れてるんですよね。細かいですが、あまり気分はよくはありません。
そんな業者だから、頼んでも直してくれないかもしれないし、無理を言うと怒らせて面倒くさいことになるかもしれない、という話になりました。
でも、翌日やはり父がダメ元で電話で直しをお願いすることになりました。電話すると、なぜか
こっちも怒っているんですよ。
と言われたそう。そこですぐに電話は終わったのですが、5分後くらいに電話がかかてきて、
すみません。先ほどは現場でバタバタしていて失言をしてしまいました。
とのこと。改めて父が直して欲しいことを説明すると、
室内機はあれ以上左に寄せると、導管の部分が曲がらない部分が接続部に来てしまうので、難しいんですよ。あと、屋根裏の階段とぶつかってしまうというのもあります。
そこをなんとかできませんかね〜。
このやりとりが何度か続きますが、父が強く粘ると、
わかりました。なんとか考えてみます。
あと、コンセントを壁に付ける場合は、壁に線を這わすことになってしまいます。壁の内部をくり抜くのは大変だからです。
とようやく折れました。その2日後に来てくれることになりました。
それまでに、エアコンの左寄せがどの程度できるか確認しました。屋根裏の階段との干渉には割と余裕がありました。やっぱりあれは言い訳だったんだな、と思いました。ギリギリのところにテープで印をつけておきました。
父と子で万全の監視体制をしく
予定していた15時くらいにまた車でお二人が来ました。この日は日曜日でした。
今度は40分くらいかけて、こちらからしっかり意識合わせを行います。何をどうして欲しいのかをしっかり伝えます。
前回しっかり確認しながらやれば良かったですね。
そうですね。
ただ、やはり左寄せするには、銅線が曲がらない部分に化粧カバーが来てしまうので、違うタイプの化粧カバーを使わざるを得なくなるとのこと。それはやりながら判断しようということになりました。
そこから作業スタート。
前回の反省として、近寄りがたくてもやはり作業を側で見ておくのが大事ということになりました。なので、作業をする部屋に椅子をおいて、気まずくてもしっかり作業を監督します。
壁に専用回線を伸ばす作業は電源班の谷川さんがします。壁のどこにつけるかを確認します。右側だとカーテンと干渉してしまうので、左側になります。左側でもあまりにエアコンに近いと、後々今より幅広のエアコンに換えた場合、入らなくなってしまうので、少し離したところにしました。
もしかしたら線の長さが足りなくて1階からもう一度引き直す必要があるかもしれないとのこと。
でも、屋根裏に登ってみると、少し余裕があり、なんとか届きそうと言う話になりました。比較的すぐにコンセントは壁につけることができました。線を壁に這わしましたが、カバーがついたので、そこまで格好悪くはありませんでした。
厚みが、コンセント自体が5.5cmで、プラグが2.5cm位あり、合計8cm位になります。なので、屋根裏への階段と干渉する恐れがあるかなと思っていたのですが、事前に確認したところギリギリ大丈夫だったので、ここにつけました。写真は執筆時に撮影しました。
ここからは室内機の左寄せの作業を二人がかりで行います。一度全部外して、ほとんどゼロからやり直しです。
次に室外です。6月頭でしたが、すごく暑そうだったので扇風機を回してあげたら喜んでくれました。
もちろん、ペッボトルの麦茶なんかも渡しました。作業に集中しているからか、なかなか飲んでくれないんですけどね。
少し議論になったのがドレンホースの長さ。
西向きなので、日光があたってホースはどうせすぐにボロボロになって腐食してしまいます。なので、短めにしておいたほうがいいですよ。
架台の下に汚い水が通ると掃除が大変になるのが嫌なので、ホースは長くして架台の下から出るようにしてほしいです。
ということで、少し長めにすることにしました。ホースの先には反り返って水が流れなくなるのを防止するため、重りをつけてくれました。
余ったホースをサービスでくれました。これを繋げば伸ばせるそうです。繋ぎ方は、室外機側を延長するホースに突っ込むとのこと。
ようやく完成しました。カーテンとの干渉は最低限になりました。
室外側の化粧カバーは、銅線が直角には曲げられない位置になるので、もともとの硬いやつは使えずに、柔らかいカバーにすることになりました。硬いやつの方が格好はいいですが、まぁ、これは仕方ないかと諦めました。
配管コースは室外機の中央ではなく、右側を通るようにしてくれました。
ホースのぐるぐる巻きも無くなりました。
化粧カバーからすぐに室外機に接続されます。
交通費くらいは出そうか
作業中、父と小声で議論していたことは、「これはお金を請求されるのだろうか?」ということです。
高額で請求されても困るけど、一円も請求されないと少し申し訳ない気もします。ほとんど作業やり直しですからね。
なので、請求されたら値段の交渉をする。されなかったら、交通費として、2,000円渡す、と言う結論になりました。
請求された場合、「専用回線は中を通せたら安くなる」って言ってましたよね?というのを持ち出して交渉しようと思っていました。
作業は開始から4時間で終了。
二人は帰ることになりました。何もお金については言い出さなかったので、
これ交通費程度なんですが。
いやいや、受け取れません。
気持ちだけなんで。
では頂いておきます。
ということになりました。
最初に電気の工事屋さんした電話から6日で直しまで完了しました。明らかに繁忙期である6月初旬というタイミングを考えれば、非常に早くできました。
それでも不満はなくならない
全て対応してもらったと思いましたが、次の日くらいにもう一度見るといくつか不満が出てきました。
気になるのは3点。前回つけた化粧カバーのための釘の穴ができてしまっているということ。そこはパテのような油で埋めることになりました。
これは外壁のタイルの隙間によく使われる素材で、割と上部だから大丈夫とのこと。でも、最初っから今のようにしてくれていたらこの穴も掘らなくて済んだのに、と思ってしまいます。
あと下に下ろす部分の接続カバー。これが直角のものなのですが、120度くらいのものはなかったのでしょうか、と後になって思いました。勾配が無い部分ができちゃいますからね。
一番大きいのがこれ。室内側のホースの勾配は少ない気がしました。
これは私の大チョンボ。もともと室内側のホースの勾配が足りなくてカビが多いのでは?という疑いを持っていたのに、なぜかこの点を指摘せずに済ませてしまいました。
室内機を2cm位上に移動すれば勾配はできるはずです。
また、もしかしたらそれによって、銅線の曲がる部分がちょうど良い位置に来て、格好いい硬い化粧カバーが使えたかもしれません。と思うと非常に後悔しました。
でも、おそらく2cm移動するだけでも、もう一度ゼロからのやり直しに近い作業が発生すると思われるので、再依頼するのははばかられました。なので、諦めました。次にカビがたくさん発生した時に、移動を考えることにしました。
父は室内側の勾配についてはそんなに問題だと思っていないので、概ね仕上がりには満足していて、
最初はだまされたと思ったけど、割と実力のある業者さんだったね。
と言っていました。あれだけ怒っていたのが嘘のようにケロッとしています。
私個人的に100%満足かと問われればそうではないのですが、暑くなってきてエアコンをつけると、あぁ、ちゃんと冷えるな、ドレンホースからちゃんと水が流れているな、という感じで、まぁ、やってよかったのかな、と思えてきました。他の業者と比べる機会がないのでなんとも言えないのですが。
ちなみに、リビングのエアコンも買い換える必要が出たので、また森口さんにお願いしようと連絡したら、忙しくてだいぶ先になってしまうと言われてしまいました。なので、また電気の工事屋さんにお願いしました。すると別の職人さんに対応してもらえました。その様子は以下で詳しく書いています。
まとめ
今回電気の工事屋さんを使ってみた感想をまとめます。
- ブレーカー増設などの基礎的電気工事から対応可能
- 30年以上キャリアのある人が対応してくれた
- 繁忙期なのに最初の電話から6日で作業完了
- 直し依頼には無料で対応してくれる
- 料金がしっかり決まっていない
- 勝手に工事を進めてしまって話かけづらい
- 何も言わないと業者都合の工事方針がとられる
- 新規でつけた部材(ブレーカーボックス)が汚れている
- 支払いは現金のみ
電気の工事屋さんは職人気質なので、仕上がりにこだわる割に気弱な人は使わないほうがいいです。業者都合の工事をされて思い通りの仕上がりじゃなくても、あとで文句も言えず泣き寝入りしてしまうだろうからです。
でも、しっかり言うことが言えて作業を細かく監督できる人なら、経験豊富な人が難しい電気工事までリーズナブルな価格でやってくれます。
見積もりだけなら無料なので、一度実際に来てもうといいかもしれません。
あんまり面倒なことを考えたくない、と言う方は、自分でつけられる窓用エアコンというのもあります。うちの別の部屋につけたので、よろしければご覧ください。