シングルの無印脚付マットレス高密度ポケットコイルを購入しました。定番の割にネット上にあまり情報がなかったのでじっくり体験レビューをお伝えします。おすすめの高さやぴったりな収納についてもご紹介します。
もくじ
ポケットコイルなるものにひかれる
引っ越しを機に、ボロくなった脚付マットレスを買い換えることにしました。以前のものは随分前にニトリで買ったのですが、ボロくなり汚くなっていたからです。
最近のマットレスははポケットコイルという技術が主流になっていることがわかりました。各メーカーが出しているのですが、無印のものが歴史が古く評価が高くメジャーなようでした。定期的にリニューアルされているようですが、以下が購入時点で最新です。
脚付マットレス・高密度ポケットコイル・シングル（スチールメッシュ・洗えるカバー） 幅９８×奥行１９８×高さ２６ｃｍ（Ｍ８）
楽天やAmazonでは私が知らない数多くのメーカーも出しています。ニトリなどの大手メーカーのものもあります。
安いものは2万円前後でありますが、無印では3万円程度しそうです。
耐荷重は大丈夫なの？寝心地本当にいいの？
無印の一つ気になったのは、脚が4本という点。以前使っていた脚付マットレスは脚が6本でした。他の多くのメーカーでも6本の方が主流です。2人で寝ることも考えると少し不安です。
ネット上にはいくら調べても耐荷重についての記載がありません。ネットで見られる説明書にスペックが細かく記載されていますが、耐荷重についての記載はありません。
無印 脚付マットレス 高密度ポケットコイル 組立・取扱説明書
楽天などで売っている他のメーカーのものには「200KGまでOK！」などとうたっているものもあるのですが。
また、一度も寝心地を体験しないでネットで買ってしまうのも不安でした。実際に無印の店舗に行ってみました。
試しにお店で寝っ転がっても快適さがよくわからん
この商品は無印でも一押しのようで目立つところにディスプレイされてて、勝手に寝っ転がっても大丈夫なようになっていました。
いざ横になってみると、、、
よくわからん。
ポケットコイルなので、それぞれのコイルが体の形に合わせて縮んで、全体が体の形状にフィットするのかなぁ、と思っていたのですが、そこまで柔軟に変化する感じはしませんでした。
比較のために普通のマットレスにも寝てみたいけど、基本ディスプレイされているマットレスはポケットコイルなので、違いがわかりません。
ちょっと寝っ転がっただけだとよくわからないかもしれません。何日間か寝てみてようやくわかるのかもしれません。
耐荷重は100KG！それ大丈夫なの？
次に気になる耐荷重。ディスプレイにある説明にもやはり耐荷重についての記載がありません。仕方ないので、店員さんに聞いてみることに。
この脚付マットレスって耐荷重は何KGですか？
ちょっと調べてきますので、お待ちください。
といって数分後。
100KGまで想定しています。一応200KGまでは想定していますが、どのような寝返りをうつかなどにもよってきますので。
ということでした。100KGというと大人2人乗っちゃうと超えちゃうのでちょっと心配です。
ただ、公式のページには大人2人乗ってくつろぐ写真もあるし、色んなネット上の書き込みを見ても、重さに耐えきれずに壊れたという情報はなかったので、まぁ大丈夫かな、と思うようにしました。他のメーカーよりも圧倒的にネット上の書き込みは多いので、耐荷重200KGをうたっている無名のメーカーよりもむしろ安全なのではという気もしたので。
脚付きじゃないマットレスにもひかれる
店舗で他の商品も見ているうちに、脚付きではないマットレスでしっかりベッドフレームに載せて使うのもいいのかなって気もしてきました。どうせマットレス下に収納が欲しくなりますし、脚付きじゃないマットレスには「超」高密度ポケットコイルなるワンランク上のタイプがある、というのもあります。
ただ、ベッドフレームに載せるタイプだと、高さが出てしまうのでやめました。狭い部屋に高いベッドだとどうしても圧迫感が出てしまうと考えたためです。
高過ぎず低過ぎずの20cmの脚がいいかな
圧迫感を避けるためになるべく低いほうがいいのだけど、マットレス下の収納は活用したいという欲張りな気持ちがあります。
20cmより短い脚は12cmなのですが、それだと入る収納がみつかりませんでした。なので20cmにすることにしました。
マットレス下の収納をどうするか問題
というわけで脚付マットレスの下の収納をどうするか考えなくてはいけません。私は一緒に使う収納も事前に決めてからでないと、買う気が起こらないからです。
脚付マットレスの販売ページにはプラスチックのケースが一緒に買えるようになっているのですが、見た目が好きではありません。
脚は木なので、収納も木だと統一感が出てきれいです。
最初無印の以下の商品が気になりました。
デザインがスタイリッシュだし、色も2種類、奥行の長さも2種類選べるのがいいですね。ただ、口コミにカビが発生しやすい、というのがいくつかあったのが気になりました。また、1つ9,555円と少しお値段がはります。そして、サイズ的にギリギリ入りそうなので、本当に入るか心配です。お店で試させてもらおうと思ったのですが、私の家の近くの無印にはこの収納がなくて試せませんでした。
そこで、以下の山善のものをみつけました。少し小さめなのですが、シンプルなデザインで色も脚に近いです。
2個セットで5,999円と値段も安いので、実際組んでみて万が一良くなかったら、先ほどの無印のものを買えばいいやと思いました。
結局ブランド力に負けて無印のを購入
収納についても検討が終わり、決めてとなったのはブランド力。無印はこれまで長年脚付マットレスを出してきているので、不具合は解消されている可能性が高いし、困った時に調べるためのネット上の情報も最も多いだろうと判断しました。
ようやく無印の脚付マットレス高密度ポケットコイルを購入することにしました。公式サイトで購入しました。
脚付マットレス・高密度ポケットコイル・シングル（スチールメッシュ・洗えるカバー） 幅９８×奥行１９８×高さ２６ｃｍ（Ｍ８）
会員登録が必要なので面倒ですが、店舗で買っても住所などは記入しなければいけないだろうし、落ち着いて処理できるネットで買う方が私は好きです。どっちで買ってもお金は無印さんに渡るというのは変わりませんし。
商品ページで大体の到着日時の目安がわかります。
私の時は年始で繁忙期だったのか、8日後でした。（後の画面で日時を選ぶことができます）
次の画面で開梱と設置と梱包材の持ち帰りのオプションを指定します。無料です。
次の画面で実際の日時を指定します。
ここに表示される時間帯もその時々によって違うようです。
エレベーターの広さなど、搬入経路を確認する必要があるので、メジャーを持って一応測ったところ、問題ありませんでした。詳しくは以下で。
1人暮らしの部屋に作業員が入るのが正直不安
当方、大人の男性ですが、正直、1人暮らしの部屋に知らない人が来るのがちょっと不安です。何か物をとられてしまうのではないか、乱暴な人なのではないか？と心配は尽きません。
女性の1人暮らしの方なら、なおさらではないでしょうか。最近の家事代行やクリーニングのサービスなどには、女性の作業員を含められるオプションがあったりします。でも、無印にはありません。以下の説明のページの写真を見ると、男性2名の作業員が写っていますね。
ちょっと心配ですが、他に選択肢がないので、そのまま注文しました。心配な方は、搬入の日時に家族や友達にも居てもらうといいかもしれません。
先に山善の収納が到着
購入から3日後、マットレス本体より先に、山善の収納が届きました。こんな箱です。
マットレスが来たらすぐに使えるように、先に組んでしまうことにしました。中には収納2つ分の材料が入っています。
基本的にプラスドライバーさえあれば、簡単に組み立てることができます。ただ、１つ困ったことがありました。
ダボという木の差し込む部品が長過ぎるのが１つありました。なので、長い部分をのこぎりで切り落としました。以下は左のダボを切り落としている途中の写真です。
切り落として左右同じ長さにそろえました。これで適切に挿し込めるようになりました。
１時間程度で2つとも完成しました。真ん中の仕切り板はお好みで外すことができます。
裏側はこんな感じです。
優しそうな2人のお兄さん到着
購入から8日後、事前に配送業者さんから電話連絡がありました。（いつ連絡があったか忘れました）
私は１２時～１８時の枠でしたが、いらっしゃったのは13:50くらいでした。マンションの部屋のドアを開けると、作業服姿の2人の男性がいました。笑顔で物腰柔らかそうな態度だったので、ちょっと安心しました。
さっそく運び込んでもらいます。商品は紙に包まれていました。
脚をくるくる回して取り付けます。床を保護するため、脚の底には付属のフェルトを貼ってくれます。
10分もかからず完成です。
部屋の外には大きなダンボールがありました。これに入っていたということです。これも含めて梱包材は全て持って帰ってくれます。渡されるのは取り扱い説明書のみです。
シーツをかぶせて、収納もセットしてみました。収納のサイズもちょうどいいです。脚が6本ではなく、4本であるので強度に不安がありましたが、4本になることで、マットレス下のスペースは少し広くなり使いやすくなりますね。
やはり快適さはまだよくわからない
無印の店舗で試しに寝たときと同じように、イメージしていたポケットコイルの良さはちょっとよくわかりませんでした。普通のベッドという感じです。
体の形状にフィットするのかなぁ、と思っていたのですが、そういう感じはあまりないです。慣れていくともしかしたら良さがわかるかもしれません。また、ポケットコイル側が使っていくうちに柔らかくなってフィットしやすくなる、ということがあるのかもしれません。あくまで推測ですが。
付属のカバーを取ると黄色に変色！？
使用開始から2カ月くらいして、付属のカバーを洗うためと、マットレスを換気するために、付属のカバーを取ってみました。
付属のカバーを取ると、さらに薄いカバーのようなもので包まれているのですが、説明書にはこれを外すメンテナンスは書かれていなかったので、これは取らずにそのままにしておきます。
よく見ると、少し黄色くなった部分と白い部分がまだらになっていました。まくらを置く部分などが白い部分でした。なんか汚いなーと思いましたが、何か飲み物をこぼしたわけでもなく普通に使っていてこうなったので、こういうものなんだと思います。薄いカバーが変色しているわけではなく、さらになかにあるスポンジのような部分が変色しているようです。購入時には見なかったので、元が白なのか黄色なのかがわからないのですが、枕部分が白くなっているということは、おそらく白から黄色に変色したのでは、と思います。
説明書に書かれているように、マットレスを立て掛けて換気します。私の場合は、窓を開けて風が当たるように立て掛けました。
以前使っていた脚付マットレスはマットレスに直接脚を取り付けるタイプだったので、このように立て掛けて換気するのはなかなか難しくてしていませんでした。しかし、無印のこの脚付マットレスはマットレス部分と脚を付けるフレーム部分が分かれているため、比較的簡単に立て掛けることができます。ちなみに、フレームは上のようにスチール製になっているので頑丈そうです。
ちなみに、どういう仕組みになっているかは説明書を読むとよくわかります。
無印 脚付マットレス 高密度ポケットコイル 組立・取扱説明書
その間にカバーの洗濯をします。説明書には洗濯用ネット必須とありましたが、私は持っていなかったのでネット無しで洗濯機で洗濯してしまいました。カバーはダメになったら買い直してもそんなに高くないので。ただ、洗濯機に入れる前に、説明書にあるように、マジックテープは止めました。
洗濯が完了したら、普通にベランダで干しました。説明書では、陰干しするよう書かれていましたが、早く乾かしたいのでベランダで干しました。
数時間後にマットレスを反転させて立て掛けます。
一応、マットレスの換気もできて、カバーも乾いたので、元の状態に戻していきます。説明書には定期的にマットレスの頭部と脚部をローテーションさせようと書かれています。同じポケットコイルへの負担が集中しないようにするためだそうです。なので、上下を逆にしてフレームに載せます。
換気やローテーションという作業は、以前使っていたポケットコイルではないマットレスでは行なっていませんでした。ポケットコイル独特のメンテナンス作業なのかもしれません。それを考えるとちょっと面倒です。でも、物を大事に長く使うためにメンテナンスするのが好きな私のようなタイプは逆に楽しめるかもしれません。
次に、カバーをマットレスにかぶせ、マジックテープでフレームに固定します。これが非常に面倒な作業。マジックテープは12個あり、これを全部止めるのですが、ベッドに横になって、頭を下げて下から覗きこみながらフレームに固定するのが大変です。これだけで10分くらいかかります。カバーはかぶせるだけ、みたいになってればもっと楽だったのに。フレームとマットレスが分離している作りなので、カバーで２つを固定する必要がある、こうなっているんだと思います。以前使っていた脚付マットレスはマットレス自体に脚を付ける作りになっていたので、こういうカバーはありませんでした。
半年使ってみて
購入から半年経ってみて、ポケットコイル自体の良さはよくわからないのですが、寝心地は快適です。特に固すぎる、柔らかすぎるということはありません。
また、友人が来た時に2人で同時に載りしましたが、びくともせず、強度も問題ないです。
山善の収納も壊れずに使えています。ちょっと小さめではありますが、カビも発生していません。
まとめ
無印脚付マットレス高密度ポケットコイルの良い点と悪い点をまとめます。
- 歴史と実績があるので安心感がある
- 搬入、組立、ゴミ捨てまで無料でやってくれる
- 作業員は優しそうな2名の男性
- 脚が4本なのでマットレス下のスペースが有効利用できる
- 寝心地は普通に快適
- マットレスとフレームが分かれているので立て掛けて換気するのが簡単
- ２人同時に乗っても大丈夫な強度
- 木製の収納を使いたい場合はどれを買うか迷う
- 女性の作業員を指定できない
- 換気やローテーション作業が面倒
- マットレスが変色していくのがなんか汚い
- カバーをマジックテープでフレームに固定するのが大変
正直、面倒くさがり屋な方には、メンテナンスが大変なのであまりお勧めしません。でも、物を大事に長く使うためのメンテナンスが好きな方には、安定感のある寝心地、歴史と実績に裏付けされた信頼があるので良い選択肢になりますね。
脚付マットレス・高密度ポケットコイル・シングル（スチールメッシュ・洗えるカバー） 幅９８×奥行１９８×高さ２６ｃｍ（Ｍ８）
本記事で取り上げた収納はこちらです。
