突然、逆流性食道炎になり病院に行くも、どんどん悪化していった私の体験談をお送りします。医師ではないので治療法というほどではないのですが、私が試して少しずつ改善していった方法もお伝えします。病院に行くべきか?と迷っている方も参考にして下さい。また、調べるうちに機能性ディスペプシアという病気の症状の方が近い気がしているので、そちらに興味がある方も参考にしてみて下さい。
もくじ
- 1 注意!あくまで一患者の主観的体験談です
- 2 朝起きるともの凄い吐き気に襲われる
- 3 逆流性食道炎ってものっぽい
- 4 別の病院に変更することに
- 5 早食いしないために時間を計る
- 6 食後すぐに横になれないのがつらい
- 7 夜中2〜3時に発作のような痛み
- 8 逆流性食道炎の情報を集めまくる
- 9 TwitterやYoutubeは病院の話と全然違う!
- 10 仕事中の姿勢改善のためにノートPCの高さを上げる
- 11 座り過ぎ防止のためにApple Watch導入
- 12 人生初の胃カメラ!想像以上の苦しさ
- 13 絶対悪化してるよね?ほんと死にそう
- 14 タケキャブをやめる決断。漢方薬だけにする。
- 15 薬を漢方薬だけにして数日、あれなんか変化が
- 16 これ以上痩せないためにプロテインを導入
- 17 胃酸を強くするという逆転の発想
- 18 徹底的に糖質制限してみる
- 19 スクラートG等の市販薬にも注意!
- 20 これって機能性ディスペプシアかも
- 21 東洋はりきゅう整骨院で治療を受ける
- 22 鍼灸と漢方薬の相乗効果?
- 23 まさに仙人、漢方医の平馬先生
- 24 う〜ん、治らん。長期戦を覚悟。
- 25 真面目な女性鍼灸師さんをご指名
- 26 瞑眩反応で地獄を見た
- 27 今更ピロリ菌検査の結果を受け取り。嫌な気分になる
- 28 さいごに
注意!あくまで一患者の主観的体験談です
最初にお伝えしましたが、私は医師ではありません。なので、この記事は一患者による主観的な体験談であることをご理解下さい。嘘は書きませんが、人によって体質も感じ方も違うので同じ事をすれば同じようになると思わないで下さい。
病院に行っても全然よくならない、色々な事を試したけど全然よくならない、という方はご自身の責任において参考にしてみて下さい。
朝起きるともの凄い吐き気に襲われる
2月の中旬、突然の事でした。
朝起きると、吐き気がすごい。
トイレに行って吐こうとするも、しっかり吐けるわけでもない。でも吐き気がすごい。
そして、何度も何度もゲップが出ます。胸のあたりがヒリヒリと痛みます。また、以前から背中が痛い時があったのですが、この日はやたら背中が痛いんです。
とりあえず何か食べようと思って、食べると飲み込む時にひっかかるような痛みが。
なんなんだ突然。
全く想像もしたことのない体の違和感に驚き、どうなってしまうんだろうという恐怖を感じました。
逆流性食道炎ってものっぽい
家族に相談すると、「逆流性食道炎じゃない?」と言われました。家族の知り合いもなったことがあるとこのこと。
とりあえず、翌日近くの消化器内科に行くことに。
非常に気持ち悪い状態のまま、必死に病院に行きました。
医師(A先生)に症状を伝えると、
おそらく逆流性食道炎ですね。胃酸を抑える薬を出しますね。
ということで、ラベプラゾールナトリウム錠10mgという薬をもらいました。
薬さえあればすぐ治るでしょ、と根拠のない安心感とともに家に帰りました。
これを毎朝1錠を2週間のむことになりました。
ただ、なぜこんな症状に急になるんだろう?というのが気になって仕方なくなりました。ネットで色々調べた結果、よく噛まない人や、食べた後すぐに横になる人は超注意ということでした。発症した日の前日の深夜、飲んで帰ったあと、寝る前にシチューを食べてすぐに寝たのがいけなかったのかもしれない。
でも、発症してから、薬を飲み3日経ちましたがいっこうによくなりません。急になったんだから、治るのもすぐでもよさそうなものですが治りません。だんだん心配になってきました。
ネットにある情報はめちゃくちや調べて、大体の概要はつかみました。でも医者の口からしっかりした説明をしてもらっていないのが腑に落ちない感じがしました。昔から「薬のんでおけば治るよ」というタイプの医者が苦手です。
それでも、薬飲んで治ればいいかぁ、という甘い気持ちもあり、お医者さんにはしつこく質問もせず、ガキの使いのように薬をもらって帰ってきたことを後悔したので、もう一度病院に行くことにしました。
ちょっと仕組みがよくわからないのが不安でまた質問しに来ました。どういう仕組みで起きるんですか?この症状。
食道と胃の境目にある括約筋という筋肉が緩んでいるから胃酸が食道に逆流していて炎症が起きているんです。
背中が痛いのはなぜですか?
食道に炎症があると放散痛で背中が痛くなることがあります。
このようなことはネットの情報で大体知ってはいましたが。
老化が原因ですかね?
そうですね。ただ括約筋を鍛えることはできないので、胃酸を抑えるしかないです。まだ飲み始めて数日なので、2〜3週間は様子見ないと。なかには薬をやめて、再発して繰り返している方もいますね。
怖いこと言うなー。ヒリヒリする痛みを抑える痛み止めみたいな薬をもらいたいな、と思っていましたが、なんて言えばいいかわからず、言いだせませんでした。
そして、発症から4日、飲み込む時の痛みは軽くなりましたが、気持ち悪くなる時、頭がぼーっとする感覚があります。
別の病院に変更することに
私が行った病院の先生はどうも寡黙で、しつこく質問しないとほとんど説明をしてくれないのがストレスでした。また、家族の知人が行った病院だと気持ち悪くなった時に飲む薬をもらったという話を聞きました。
発症から6日後、本当につらかったので、その場だけでも緩和する薬があるのなら飲みたいと思っていたので、そっちの病院に行くことにしました。
これまでの経緯をB先生に説明しました。
他の病院に行っていたということですが、なぜ今回うちに来たのですか?
寡黙な先生で、よくわからないことが多かったので。
なるほど。逆流性食道炎という診断は、変わりません。前の先生にもらった薬は続けて下さい。追加で、炎症を抑える薬を出します。あと苦しくなった時に飲むものも出します。
その後看護師さんから、
- 食べた後すぐに横にならない
- 早食いしない
- 脂っこい物を食べない
- お酒、たばこ、コーヒーを控える
- 適度に運動する
- 枕を高くする
など、ネットで調べて大体知っていたことを注意されました。
もちろんこれらは発症翌日位からすでに守っています。たばこは5年位前からやめています。
とりあえず、炎症を抑える薬をもらえたので安心感得られました。粘膜を保護することにより炎症を抑える効果があるらしいのが、この一つ親指大のスクラルファートです。これを毎食後一つ飲みます。
そしてB先生が秘密兵器のごとく処方してくれたのが下のカイゲンファーマ社のアルロイドG。これは1本もらいました。これは症状がひどい時に20mlカップに入れて飲みます。
スクラルファートは食後に飲み、飲んだ後1時間くらいは何も飲食しないようにします。しっかり炎症部に馴染むようにするためだと思われれます。しかし、毎食後飲んでいますが、全くよくなった気がしません。
調子がある程度良い日もありますが、基本的には、食事後に胃と食道がしめつけられるような発作があります。夜中にもあります。
食事は発症した当初からお粥や煮魚などやわらかいものしか食べなくなっています。本当にひどい時は1日絶食したりました。
絶食した翌日は発作がありませんでした。とはいえ、食欲はなくなったわけではないので、とてもお腹が空きます。
ある日発作が起きたタイミングで、密かに効果を期待していたアルロイドGを飲んでみることにしました。非常にねっとりしていて、緑色の液体です。これは食間に飲むように言われています。
飲んでみます。なるほど、この粘り気は食道のチリチリした炎症に優しそうな感じはします。しかも、割と美味しいのでくせになります。ですが、数時間後、特に変化はありません。きっつ〜。
とはいえ、美味しいし、飲んだ時の一瞬気持ちがいいので、きつい時は飲むようにしていて、すぐに1本飲みきってしまいました。
なんとなくまた飲みたくなったので、市販されていないか調べたところ、されてないみたいですね。その代わり、主要な原料のアルギン酸ナトリウムの粉末が売っているので、これと水を混ぜて同じようなものを作れそうです。
ただ、アルロイドGには次のように、アルギン酸ナトリウムの他に添加物も含まれています。
1. 組 成
アルロイドG内用液5%100m L 中にアルギン酸ナトリウム5g含有する。添加物として、銅クロロフィリンナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、サッカリンナトリウム、エタノール、香料を含有する。
※アルロイドGの添付文書から引用
なので、水だけだと味や風味が全くないので、フルーツジュースやキシリトールを混ぜている人もいるみたいですね。私はまだ試してないですが。
ただ、これも一瞬気持ちいいだけで、本質的な改善にはならないので不要だと思います。
ちなみに、スクラルファートやアルロイドGは飲んだ後、すぐに飲食しないようにしなければならないので、それを意識するのが煩わしいです。
早食いしないために時間を計る
私は友達と食事すると、「はやっ」と言われる事が多いので、早食いだと言う認識がありました。おそらく一食10分くらいで食べていたと思います。これからはよく噛んで消化を助けないといけません。
そのために、食事の時間を毎回計測するようにしました。ただ、通常の時計だけだと、計測するのを忘れてしまいがちです。なので、スマホにストップウォッチアプリを入れ、食事中ずっと表示するようにしました。
ストップウォッチのアプリは色々あるんですが、全画面で表示できる方がいいです。食事中に目立たないと忘れてしまうためです。またiPhoneだとアクセスガイドという機能を使って、しばらく触らなくてもずっとこのストップウォッチを表示させ続けることができます。(ロックしない設定に毎回変えるより全然安全です)
iPhone、iPad、iPod touch でアクセスガイドを使う
なるべく30分かけて食事するようにしました。とはいえ、食事の量自体が少なくなっているので、20分位で食べてしまうこともあります。
もちろん時間だけかければいいわけではなく、食べ物が液体になるくらいにはよく噛む必要があります。
食後すぐに横になれないのがつらい
食後横にならないようにするというのは、この病気になるまで意識したことがありませんでした。夕食を食べるのをなるべく早めの18時位にするようにしました。
そこからすぐに横になれず、3時間位は、椅子に座って、仕事をしたり、本を読んだり、動画を見ていなければなりません。これまで食事周りでこういうことに気を使っていなかったので、かなり煩わしいです。
ちなみに、寝る時は上半身を高くするために、座布団を2枚ずらして重ねて、その上に枕を置いて寝ました。専用の枕も売っているのでそれを買ってしまってもいいかもしれません。
あと、胃袋の形により、左側を下にして寝たほうがいいので、それは意識しました。
夜中2〜3時に発作のような痛み
とある深夜3時に、発作のように、胃袋と食道のあたりがしめつけられるような痛みに襲われました。横になっているのがつらいので、椅子に座って机に頭を乗せます。
家族の知人が逆流性食道炎になった際に、つらくなった時は、バナナを食べたらおさまったという話を思い出しました。バナナを取り出して1本食べ、1時間くらいするとようやく締め付けがおさまり、横になれるようになりました。とはいえ、気持ち悪くてほとんど寝付けませんでした。気持ち悪いのは午前中いっぱい続きました。こんな感じの状態がしばらく続き、寝不足の日々が続きます。
なぜ、深夜に発生することが多いのか、と考えました。朝薬飲むから、効果が切れてくるのが夜なのだろうか、と推測しました。(全然違うことが後でわかりました)
締め付けられるような発作は、深夜以外にも食事の後少し経ってからもよく起きました。これが怖いので、食べる量や回数は極端に減りました。発症から1か月で5kg体重が落ちました。食欲自体がなくなったわけではないので、とてもつらいです。
逆流性食道炎が極端にQOL(生活の質)を落とす、と言われる理由がわかりました。
この締め付けられるような発作の時、何かがお腹のなかで込み上げてきているような感覚です。とはいえ、吐き出せるわけでもありません。そういう時は、ぐっとお腹に力をいれ、その「何か」を下に押し戻すような力の入れ方をして、しのいでいました。おならをずっと我慢していると、腸の中にガスがもどるような感覚でしょうか。(それの上下が逆バージョン?)
これが正しいしのぎ方なのかはわかりませんが、私にはこれしかできませんでした。
逆流性食道炎の情報を集めまくる
辛くて仕方なくて、なんとかして普通に生活ができるようになりたい、と必死でした。
以前からの経験で、病院では治らない病気はあるというスタンスで、病院への期待は低めでした。なので、自分で病気について勉強しようと思い、病気に関する情報を集めることにしました。
最初はGoogleで検索しました。でも、この記事を書いている身でいうのもあれですが、私はネット上にある医療情報は信用していなかったので、すぐに有料の書籍から情報を探しました。
さまざまな本を買って読みあさりました。ざっくり感想をいうと、
次の2冊は通常の病院の医者が言うことと同じような事が書いてあります。食生活、適度な運動、ストレス、胃酸を抑える薬などについてです。
以下の2冊は、どちらかというと東洋医学や民間療法的な対処法が書かれています。後になってわかりましたが、こちらの方が役に立ちました。
書いてあることで、できるところからやってみました。
例えば、「サイダーのスプーン飲み」というのがあります。コップに100ml位サイダーを入れ、スプーンで一杯ずつ飲むという単純なものです。
これはおいしいだけでまったく効果無かったです(笑)
あと、塩麹。これも効果なかったです。もちろん、数ヶ月等の長期間続けてどうなるかはわかりません。
TwitterやYoutubeは病院の話と全然違う!
Google以外のネットも調べてみようと思い、Twitterで検索しました。
大変ご無沙汰しております。私がずっと主張しておりました逆流性食道炎の原因は「胃酸過多では無く胃酸過小」について全く同じ考察をされている動画をみつけましたのでシェアします。https://t.co/1PCJMHIWB7
— 逆流性食道炎の治し方 (@gyakusyokukunn) February 12, 2019
YouTubeでも調べて見ました。
あれ、病院の先生や本に書いてある、胃酸が多すぎるので胃酸を抑える薬を飲む、という方向性と全く逆です。この方々は胃酸が少ないのが原因で、胃酸を補うためにリンゴ酢やレモン水やサプリを飲むというものです。
割とネット上にはこちら側の意見の人が多いんですよね。とはいえ、さすがに医者でもないし、よく知らない人の意見を真に受けることはなく、さらっと流しました。
また、炭水化物の消化のしにくさについて言及している記事もいくつかありました。
上述した「逆流性食道炎は自分で〈楽〉治せる! 」という本にも糖質制限がすすめられていたので気になりましたが、読み流しました。
仕事中の姿勢改善のためにノートPCの高さを上げる
調べた情報によると、長時間のパソコンでのデスクワークなどで同じ姿勢を続ける人が逆流性食道炎になりやすいということでした。まさに私はIT系の自営業なので、自宅でずっとパソコン作業というのが普通です。
仕事はノートパソコンでしているので、下向きに覗き込むような姿勢になります。注意はしているのですが、気づくと猫背になっています。こんな仕事を10年以上続けています。
以前、手足に痺れがでる症状で受診した整形外科でレントゲンを撮った際に、ストレートネックを指摘されたことがあります。通常、首の骨はしなやかにカーブしているのですが、パソコンやスマホを長時間使う人は、頭が前に出るため、首の骨のカーブがまっすぐになってしまうことがあります。これをストレートネックといいます。
ただ、私のストレートネックは軽度だったので、痺れの原因だとは思えないと言われました。他に様々な検査をしましたが、原因がわからず、結局しびれは放置していました。
今回はこのストレートネックとしっかり向き合わなければならないと思いました。
ノートパソコン自体の位置を高くして、画面が背筋を伸ばした時の視線と同じ高さに来るようにすればいいのではないでしょうか。そのために、下のスタンドを買いました。
ただ、パソコンの位置がたかくなるとキーボードとトラックパッドの位置も高くなるということです。そうなると腕を高く上げることになり、疲れますし、猫背になってきます。
なので、Bluetooth接続できるキーボードとトラックパッドを買いました。これでだいぶ仕事中の背筋が伸びます。
座り過ぎ防止のためにApple Watch導入
姿勢を改善したとしても、長時間座って同じ姿勢を続けるというのをやめなければいけません。
Apple Watchには1時間以上座っていると、立ち上がるように通知してくれる「スタンドリマインダー」という機能があるのを思い出しました。
詳細は次の記事に書いたように、この機に買ってみることにしました。
この機能は割といいですね。8時間座りっぱなしということはなくなりました。
また、買ってからわかったことですが、Apple Watchには適度な運動を習慣づける機能があります。これのおかげで、毎日ウォーキングに出ることが習慣になりました。
人生初の胃カメラ!想像以上の苦しさ
薬もしっかり飲んでるし、色々対策しているのに、全く治らず、むしろ悪化しているような気さえしました。だんだん他の病気なのんじゃないか、という心配が出てきました。
読んだ本やネットでも、食道がんや胃がんも同じような症状を見せるので、なかなか治らない人は内視鏡検査をするように、と書かれています。
2週間分の薬がなくなったタイミングで、医者に内視鏡を提案されました。翌日たまたま空きがあったので予約しました。そして、1日分の薬が出ました。前の病院とは違う薬でした。(ファモチジンOD錠20mg、レバミピド錠100mg)
前日の夜から食事を控えるように言われ、当日は朝8:30の病院の一般の診察がスタートする前に行われます。胃カメラは初めてだったので割と緊張しました。
当日の時間がきました。看護師さんに内視鏡の部屋の台に乗って横になるように言われます。
口を開けるように言われ、喉に麻酔スプレーをかけられます。胃カメラを飲み込む時に、吐き出してしまう反応を抑えるためだそうです。
このあたりでB先生が入ってきます。さっそく黒いチューブのような胃カメラを口に入れられます。最近は鼻から入れるタイプもあってそっちの方が入れやすいと聞いたのですが、ここは残念ながら口に入れるタイプです。
ちょっと、気持ち悪いかもしれないけど頑張って下さいねー
僕は心のなかで、「太っ!、こんなの飲めるかよ!」という気持ち。
なかなか飲めないですねー。一回抜きますね。
といって一度抜いて休憩。そして再トライ。ようやく飲み込めました。カメラが入れられている間は、本当にこころもとない気持ちになります。このタイミングで大地震が起きたら僕はどうなってしまうんだろう。このまま放置されてしまうのだろうか。
とはいえ、一度飲み込めば、そのあとは頑張るタイミングは無く、ただ違和感に耐えるという感じです。
食道はこんな感じかぁ。胃はこんな感じかぁ。十二指腸まで見ますねー。
といった感じで奥まで進んでいきました。
じゃぁ、抜いていきますね〜。
全部で15分もかからなかったと思います。
その後少し休憩して、血液検査とピロリ菌検査を受けました。
ピロリ菌検査では、牛乳パックのようなパックに、口から呼気を吹き込みます。2回行うのですが、2回目は錠剤を一つ飲み15分位横になってから行います。この2つのパックを業者に出すことで検査するそうです。なので、結果が出るまで2週間位かかります。
血液検査と内視鏡の結果はその後すぐに先生から説明されます。
血液検査は問題ないですね。ちょっとコレステロールが高いですけど、この問題には関係ないです。肝臓や膵臓の問題を見る数値も問題ないので。
内視鏡も特に問題は見当たらないですね。他の大きな病気ということはない事ははっきりしました。
これを聞きとても安心しました。
ただ、食道と胃の境目にずれがありますね。
これは本で読んで知っていたので聞いてみました。食道裂孔ヘルニアというものです。
ヘルニアというと、腰とか首をイメージしがちです。通常、食道と胃の境界線が横隔膜の位置と一致します。それがずれていることを食道裂孔ヘルニアと言います。ヘルニアは「ずれ」という意味があるそうです。
食道裂孔ヘルニアっていうやつですか?
そうです。この穴の周りが少し白い輪になっているのが見えますか?この白い輪が胃と食道の境目で、通常は横隔膜の位置にきます。この輪が出てきてしまっているのは、胃が横隔膜の上側にずれてきてしまっているということです。白くなっているのは炎症が起きているということです。
なるほど。
ただ、そこまでひどいヘルニアではないし、炎症もひどくはないので、今の症状の原因がこれだとは考えられません。胃の動きのほうに原因があるのかもしれません。
胃の動きを改善する薬も出しますので、それで様子をみましょう。
次の薬を2週間分もらいました。(タケキャブ20mg、アコファイド100mg、ガスロンN・OD錠4mg)
後でネットで調べたところ、タケキャブは胃酸を抑える薬、アコファイドは胃の動きを改善する薬、ガスロンNは胃の粘膜を保護する薬とのこと。
この日は検査と薬合わせて9,260円病院に支払いました。久しぶりに病院にこんなに払いました。
絶対悪化してるよね?ほんと死にそう
新しい薬に変えて、その日の夜また例の発作。しかも以前よりも少し強くなっている感じがします。その次の日も。
3日目、我慢ならず、ふらふらの状態でまた病院にいきました。
今日はどうしました?
B先生の病院は、診察前、看護師さんが具合を聞きにきて、カルテに記入し、その後先生との診察という流れが普通です。なのでB先生には私の苦しさが伝わってないのかな、と思い直接伝えさせてもらうように言います。
先生に直接伝えていいですか?そうじゃないと伝わらないと思うので
そして、診察。
具合はどうですか?
しめつけられるような発作が全然なくならなくて、むしろ強くなっていると思うんです。
そうですか。一番強いタケキャブでもだめということは、もしかしたら消化器ではなく、メンタルや神経の問題かもしれません。
と、以前とは違い、自信の無い表情で言います。
なるほど。
メンタルクリニックをご紹介するので、そちらに行ってみてはいかがでしょうか。
そのクリニックの先生しだいかもしれませんが、薬はやめてもいいですか?
飲んでも悪いものではないので、今あるものは飲んでも大丈夫だと思います。
治せなかったくせに、どんだけ薬を飲ませたいんだろう。この先生。と思いました。
タケキャブをやめる決断。漢方薬だけにする。
その足で、紹介されたメンタルクリニックにいきました。
混雑していてだいぶ待ってようやく診察。
私がこれまでの事情を話したら
最近、何かイライラすることはありましたか?
家族にイライラしてしまうことがあります。
など少しカウンセリング的な話になります。
胸とお腹あたりのつまりをよくするお薬を出しておきますね。
ということで四逆散と香蘇散を2週間分処方されました。薬は1,280円でした。
前の病院のB先生は、メンタルクリニックに行ってからも、既に私が持っているタケキャブなどの薬を飲ませようとしてきました。でも、どうも怪しいなと思ってきていました。
前述したYouTube動画やTwitterで、病院から出る胃酸を抑える薬を飲んでも治らないどころか有害である、といった情報をいくつも目撃し、かなり説得力があったためです。
なので、B先生からもらったタケキャブなどの薬は、この機会にやめることにし、メンタルクリニックでもらった漢方だけにすることにしました。発症から20日目のことでした。
このメンタルクリニックに行く前から、薬をやめてやろうかな、と思うこともあったのですが、やはり医者が言っている治療をやめるのは怖くてできませんでした。薬をやめて悪化したらどうしよう、と恐れていました。でも、B先生がさじを投げてくれたので、その呪縛から解放されました。
薬を漢方薬だけにして数日、あれなんか変化が
タケキャブなどの薬をやめて、漢方だけにして数日、深夜の発作がなくなっていることに気がつきました。なので睡眠時間はある程度とれるようになり、だいぶましになりました。とはいえ、食後のお腹貼りと、ゲップが出そうなのに出ないという苦しさは変わらずあります。日中の発作も時々起こります。
それと同時に、タケキャブなどの胃酸を抑える薬を出し続けたB先生への怒りが湧いてきました。あの深夜の発作はあの薬を飲んだのが原因ではないか。
マニュアル通りに〇〇の一つ覚えのように機械的に「逆流性食道炎は胃酸を抑える薬を出せばいい」という振る舞いをしていたB先生への怒りが湧いてきました。
これ以上痩せないためにプロテインを導入
5kgぐらい体重が落ちてしまったと書きましたが、まだまともに食事をとれていません。これ以上落ちてしまうと、必要な筋肉まで失ってしまうし、見た目は餓死寸前の人のようになってしまうのでは、という恐怖感が出てきました。
液体状になっているプロテインならスムースに消化できるのでは?という気がしたので買って試してみることにしました。
専用の容器で水と混ぜて飲みます。
飲んだ感じは飲みやすいですね。脱脂粉乳みたいな感じです。
ただ、2〜3回飲んでみたんですが、お腹が張る気がします。例のしめつける発作が起こる事もありました。普通の肉を食べた時よりも調子が悪くなります。
なんでだろうと思って調べたのですが、次のブログで知った乳糖不耐性が原因ではないかと考えています。
恵比寿店ブログ#32 プロテインでお腹がゴロゴロする時の解決策
ホエイのプロテインにはWPCとWPIが有り、WPIは乳糖が除去されているのですが、本製品はどうやらWPCのようです。Amazonのレビューにも調子が悪くなる方がいました。
もう少し調子がよくなってからWPIかホエイ以外のプロテインを試してみようと思います。
乳糖が原因かはわかりませんが、乳製品が思ったほど健康に良く無いというのは以前に次の本を読んで知っていました。
乳糖不耐性の観点で色々調べると、チーズには乳糖は含まれないようです。
なので、食べられるものが少ないのでチーズは食べて行こうと思いました。
胃酸を強くするという逆転の発想
タケキャブ等の薬をやめて少し症状が改善したタイミングで、薬はダメという情報を教えてくれた前述のYouTube動画をもう一度見ました。
それらの動画では、胃酸が出過ぎてるのが原因なのではなく、胃酸が出ていない事が原因と主張していました。なので、胃酸を補うために、食事の際に、リンゴ酢、レモン水、サプリメントなどを飲むという方法を紹介しています。
まずは手軽なレモン水から買って試してみることにしました。
レモンを1に対して水が2くらいの分量で割り、食事をしながら少しずつ飲みます。最初は怖かったです。現代医学が言っている「胃酸を減らせ」というのと真逆のことをするのですから。
勇気を振り絞って飲みます。まぁ、酸っぱいですが、背に腹は変えられません。
食後どうなったかというと、あ〜、お腹の中が動いている感じがします。
そしてすごく眠くなる。消化にエネルギーが持って行かれているのでしょうか。眠くなるけどベッドで横にならないようにしないといけません。それが割とつらい。
2〜3時間後、あれ、そんなにお腹が張ってないかもしれない。
美容用にリンゴ酢を持っていたので、それでも試してみました。
こちらも同じですね。食後にお腹の中が動いて、少し経つと眠くなる感じです。
お腹の張りは以前より若干ましになりました。
少なくとも、悪化はしていません。つまり、胃酸が出過ぎることが原因、というのは真っ赤な嘘だったということが判明しました。
これまで胃酸を抑える薬を疑いもなく出してきた医者達に再度激しい怒りを感じました。
しばらく、レモン水やリンゴ酢を食事とともに飲んでいましたが、とにかく食事が酸っぱくて楽しめない。そうか、胃酸を補助するサプリメントはこういう時に便利なのか。サプリメントなら噛まずに飲み込んでしまうので口の中が酸っぱくならないですからね。
ということで、上述したまさえもんさんのYouTubeで紹介されていたサプリメントを買ってみることにしました。私はiHerbで購入しました。次のコードを入力すると5%安く買えます。
BSV9392
こちらが胃酸を補助するサプリメント。
こちらは消化酵素を補助するサプリメント。
購入から5日で家に到着。
これが塩酸のサプリ。
塩酸のサプリはでかいです。
早速飲みます。私の場合、塩酸のサプリは大きいので、半分にして食事の序盤で半分、食事終了のタイミングで残りの半分を飲みました。
とはいえ、レモン水やリンゴ酢を完全にやめたわけではなく、かなり薄めにして飲んでいます。
消化酵素に関しては、塩酸サプリに慣れてからとることにしました。
食後の感覚としては、レモン水やリンゴ酢の時とほとんど同じ感じです。お腹の中が動いている感じがして、その後眠くなります。
とはいえ、これで口の中が酸っぱくて食事が全く楽しめない、という問題は解決しました。
数日塩酸サプリを続けたあと、消化酵素のサプリも飲んでみました。
普通のカプセルです。
何度か飲んだのですが、あまり変化は感じませんでした。むしろ時折、お腹の張りがとても強くなる時があり、消化酵素サプリをやめるとそれがおさまる、ということがありました。なので、消化酵素サプリはやめて、塩酸サプリだけをとることにしました。
消化酵素は人によって合う合わないがあるというのをどこかで読みました。なので他の消化酵素なら合うのかもしれません。
塩酸サプリは酸を強くするので、主にタンパク質の消化に役立ちます。炭水化物や糖分の消化に役立つのは消化酵素になります。アミラーゼという消化酵素は唾液にも含まれているので、食後にガムを噛んで唾液を胃袋に送り込むのも有効という人もネット上にいたので、私もやってみましたが、そこまで劇的な変化は感じませんでした。
食事を早食いしないでゆっくりよく噛むのがいいというのは、もちろん食べ物を細かくする効果もありますが、唾液と食べ物をよく混ぜてお腹の中で消化しやすくする効果の方が大きいかもしれません。
逆流性食道炎になってから、食事の量が減ったというのもありますが、お通じの回数が極端に減っていて、1週間位出ていないかも、ということもありました。
ですが、塩酸サプリを飲んで数日、非常に大きめのお通じがありました。
多少よくなったとはいえ、時々やはり前述した発作的な締め付けは起こります。これが治ればよいのですが。
あと、まさえもんさんは普段炭酸水を飲んでいると言っていたので、私もこのあたりから炭酸水を飲み始めました。
お腹が張って仕方ないけどげっぷが出なくて苦しい時、炭酸水を飲むと、げっぷを出してくれることが時々あります。あまり機能しないこともありますが。
徹底的に糖質制限してみる
逆流性食道炎になってから、消化に良さそうだからと、おかゆやうどんなどを少量食るようにていました。ある日、少し調子が良い日に、外出時に、お腹が空いて久しぶりにランチしてみようと思いました。
ですが、何を食べればいいかわかりません。以前行った海鮮茶漬けなら消化に良いのではと思い、食べてみました。その日はそれで満腹になったので、それ以降なにも食べませんでした。
その夜、大変なことになりました。久しぶりに夜中の発作が発生したのです。
翌日は断食しました。次のような動画を見ていて、断食はある程度効果があるのでは、と思っていたからです。
断食した翌日はわりと調子がよくなって、発作は起きませんでした。とはいえ、ずっと断食するわけにもいきません。
なんで、海鮮茶漬けを食べた日におかしくなったのだろうと数日考え、買った本やまさえもんさんのYouTubeでおすすめされていた糖質制限を思い出しました。
茶漬けの米がよくなかったのではないか。普段もおかゆやうどんを食べていますが、ほんの少しです。茶漬けの米はしっかり一食分食べてしまいました。どうも犯人が米しか思い浮かびませんでした。
動画や本では、江部先生という方のスーパー糖質制限という考え方が良いとされていました。
甘いものはもちろん、ごはんやパンなどの炭水化物など、徹底的に糖質をとらないようにします。そのかわり脂肪分はとっても大丈夫とのことです。
そこから、私は肉屋やチーズを主に食べるようになりました。脂たっぷりのサイコロステーキなどよく食べてました。
で発症当初からですが、食欲自体はなくなっていないんですよ。なので、発症以前に普通に食べてたものが食べたい!ってすごく思っていて、食べ物の夢をよく見るようになりました。マクドナルドのハンバーガーがよく出てきます(笑)
あと、仕事の時の姿勢を良くするために、PCの高さを高くしたと前述しましたが、画面が小さいのでやはり前のめりなってしまいます。なので、大きめのサブディスプレイを買って、それをメインで使うようにしました。これでさらに姿勢を良くできます。
スクラートG等の市販薬にも注意!
胃酸を抑える薬ではなく、炎症を和らげる薬なら飲んでもよいのでは?とふと頭に浮かんで、B先生に以前処方してもらったスクラルファートに似ている、スクラートというのを買ってみました。
これを飲んだ翌日。盛大にお腹が張って、発作的な症状が発生。
パッケージを良く見ると、これにも制酸剤が入っていました。炎症だけ抑えるつもりの方は注意しましょう。
これって機能性ディスペプシアかも
調子が良い日もあれば悪い日もあるという日々が続きます。原因がわからないんですよね。前日に食べた物を思い出し、あれがダメなんじゃなか、これがダメなんじゃないか、と悩みます。
胃酸を補助することで苦痛が緩和したと言う事実を考えると、要は消化がうまく機能していないということになります。
買った本に書いていた「機能性ディスペプシア」という単語が気になってきました。
胃の症状があるのに、検査では異常がみつからず、脳と自律神経がうまく働くなり起こると言われています。
これってまさに私のことでは!?
と思い、この単語で色々検索して、以下の漫画をみつけました。
鍼灸院漫画 第17回『鍼灸治療で助けられた話〜機能性ディスペプシア篇〜』 監修:伝統鍼灸 心月院
機能性ディスペプシアが、鍼灸治療でよくなったとのこと。この方の漫画は他のも参考になりますね。
通常の病院に不信感しかなくなっていたので、鍼灸院ならまた違ったアプローチをしてくれるかもしれない、と希望が持てました。
この方が通っている鍼灸院は私の家からは遠いので、近場で機能性ディスペプシアの治療が得意な鍼灸院はないかと探してみました。
するとYouTubeで次の動画を見つけました。
自信満々に語るこの院長先生に施術してもらおうと思いました。
東洋はりきゅう整骨院で治療を受ける
翌日の午前中に電話で予約し、午後院長先生の施術を予約することができました。発症から45日目です。
車で30分位で移動して行きました。
雑居ビルの4階、5階にあります。鍼灸院にしては広く、20〜30台位の男女半々位のスタッフさんが4〜5人受付にいました。
受付で保険証を渡し、問診票と東洋医学についての説明の紙をもらって、問診票を記入します。
時間になり、カーテンで仕切られた施術スペースに案内されます。ベッドの上にある、ハーフパンツにはきかえます。上半身は私の場合ヒートテックだけになりました。少し待っていると、カーテンの外から男性の声が「よろしいでしょうか?」というので「はい。」というと、院長先生が入ってきました。
動画そのままな感じの明るい口調の方です。
これまでの経緯をお伝えします。ふんふん、と聞いていました。
私の顔を見て、
昔、顔にニキビとかできました?
はい。
やはりそうですよね。東洋医学的には「肝」に問題がありそうですね。消化に問題が起きやすいですし、2月に発症したというのも納得がいきます。100%治るので安心してください。
はー。
さっそく治療していきますねー。
ということで治療がはじまります。ベッドに横仰向けになったじょうたいで、身体に針を刺していきます。ですが、想像していた針をたくさん刺してハリネズミのようになるのかと思いきや、刺したままにせず、一箇所一箇所すぐに抜いていき刺激するだけ、といった感じです。もちろん、全然痛くありません。
おそらく8回施術すれば良くなると思いますよ。
8回かぁ、院長先生の施術は1回5,900円なので、47,200円ということになります。まぁ、それでこの苦しさから逃れられるならいいか。
時折、指圧を加えて、ちょっと痛いことがありますが、力を入れているわけではなく、私の体の不調がそうさせているそうです。
背中の背骨のあたりなど、針を刺したらズーンと脳に刺激がはしるような感覚の時があります。これはこれで気持ちがいいのかもしれない。
うつぶせになり施術します。
で、両方の足のスネの外側と、胸の真ん中に置き針といって、小さな針がついた小さな丸い絆創膏のようなものを貼ってくれます。これで普段から刺激を加えることができるそうです。
これは、次にいらっしゃるまで、はがさないでいいですから。
なんだか眠たくなってきます。
開始から20分くらい経つと、
お灸は他の優秀な者に代わりますねー。
と言って、行ってしまいました。
若い女性の鍼灸師の方がきて、寝たままになっている私の身体中に一箇所一箇所お灸をしていきます。
ドラッグストアで売っているような貼り付けるお灸しか見たことがなかったのですが、「もぐさ」と言われる感想した葉っぱの粉のようなものを、私の肌に載せそれに線香で火をつけています。もぐさの火が私の肌に近づきそうになると、もぐさを手で取り去り、また新しいもぐさを載せて火をつけ、というように一箇所に何回か続けてお灸をしていました。
やはり眠たくなってきます。
少し恥ずかしいですが、おへその周りなどもやってくれます。おへその周りはもぐさの量が少し多めです。
熱くなったら言ってくださいね〜。
火が肌に近づいてきて、熱くなったので
あっ、熱いです。
と言うと、もぐさを除去してくれます。そしてまた新しいもぐさを載せて火をつけます。
これを何度か繰り返します。
開始から20分くらい経つと、
では、これで終了です。お疲れ様でした〜。
ということで終了になります。
受付に行きお会計になります。
施術代は通常4,900円なのですが、保険適用ができ3,900円になります。加えて、初回料金1,000円と院長指名料2,000円なので、全部で6,900円(税込)の支払いになります。
クレジットカードで払えました。
翌日、発作的な締め付けは起きませんでした。効果あるのかも。
鍼灸と漢方薬の相乗効果?
その後何回か施術を施術を受けたり、院長先生の他のYouTube動画をいくつか見ているうちに、東洋医学に興味が出てきました。
院長先生におすすめの入門本を聞いて買って読んでみました。
また、院の本棚にあった次の本も買って読んでみました。
本を読んだり、何度か院長先生に施術してもらいながら話をきくうちに東洋医学に興味をもつようになりました。
東洋医学を知れば、もっと健康的に生きられるのでは?病気になる可能性を減らせるのでは?と思ったからです。
そして、鍼灸治療とともに漢方薬も飲めばもっと早く治るのでないかと考えました。ちなみに、前述したメンタルクリニックで2週間分、四逆散と香蘇散処方された後、さらに2週間分、四逆散と茯苓飲合半夏厚朴湯を2週間分処方されていて、まだ飲んでいました。
でも、メンタルクリニックの先生は西洋医学畑の先生だから、漢方をおそらく対症療法的に処方しているだけだと思いました。東洋医学の見地から漢方をやっている方に処方してもらいたいと考えました。
ネットで割と近場にある漢方薬局に行ってみました。
話を聞いて見ると、金額が思った以上に高かいです。1か月で2万1000円程度とのこと。ここは患者さん一人一人に合わせて調合しているようなので仕方がないかもしれません。ちょっと貧乏人は相手にしませんよ、的な雰囲気を感じました。また、最低1年は飲まないと変化が感じられないかもしれないと言われました。私が「治るまでいかなくても変化だけは数ヶ月で感じたい。そうじゃないと続けられない。」と言うと、嫌そうな顔をしていました。とにかくここで買うのはやめておきました。
その次に、東洋はりきゅう整骨院に行った際に院長先生に聞いてみました。
漢方薬と併用するのってどうですか?
めちゃめちゃいいと思いますよー。相乗効果が出ると思います。どこに行かれてるんですか?
どこかおすすめありますか?
先日紹介した本の著者の平馬先生の病院があるので、力になってくれると思いますよ。
ということで、親切にも平馬先生の病院のホームページを印刷してくれました。
まさに仙人、漢方医の平馬先生
電話して1週間後位の平日の夕方に予約することができました。
さて、予約当日です。発症から60日後になります。
行ってみると、外観は普通の小さな病院と言う感じ。
入ってみても普通の内科か小児科という感じ。
ただ、事務の女性スタッフがやたら多い。せまい受付にびっしり6名位いらっしゃいます。
保険証を渡して、問診票を記入して数分待つと呼ばれます。
診察室に入ると、おぉ、独特な雰囲気の先生が座っていらっしゃいます。
白衣こそ羽織っていらっしゃいますが、長いおひげが中国の昔の絵に出てきそうな雰囲気で素敵です。
これまでの経緯をざっくり説明します。
するとご丁寧に、お通じは?げっぷは?胸のあたりの痛みは?など色々聞かれます。
舌を見せます。そして机に腕を置いて、脈を触ってみてもらいます。
半夏瀉心湯というのを出しておきますね。
ということでした。受付でお会計をします。たしか1000円程度だったと思います。処方箋をもらいます。
近くにあるごく普通の薬局で、処方箋を出しお薬を買いました。エキス粉末状の漢方薬です。
1日3回の2週間分で910円です。以前行った漢方薬局と比べるとめちゃくちゃ安いですね。保険がしっかり効いてますからね。
漢方医の先生だから、独自に調合したものかな、とちょっと期待していましたが、そういうわけじゃないんですね。まぁ、効けばなんでもいいですが。
薬剤師さんの説明だと、
漢方薬はなるべく食間に飲んでください。だいたい食後2時間後、食前1時間前です。おすすめは、朝起きてすぐと、夜寝る前と、日中のどこかタイミングをみつけてという感じです。
あと、乳製品や苦いお茶などとの相性も悪いので、こちらも同じくらい時間を空けてください。
とのこと。
平馬先生の本には、エキス粉末はお湯に溶かして飲んだ方が良い、みたいに書いてあったので、薬剤師さんに聞いたところ、
別に溶かさなくてもいいですよー。溶かすと匂いがきつくて飲みにくいと思いますし。
とのこと。そうなんだ。
とはいえ、凝り性の私はお湯に溶かして飲みました。
さて、効果があるのでしょうか。
この頃の症状としては、まずお腹が張ります。そしてゲップが出そうになります。ゲップがしっかり出る時はそこまで苦しくないです。ゲップが出そうで出ない時が一番きついです。
半夏瀉心湯をお湯で飲むと、わりと快調にゲップが出てくれる感じがしました。とはいえ、それは単にお湯をが、起きたばかりの胃袋に刺激を与えてくれて、動かしてくれただけかもしれません。なのでしばらく続けてみます。
う〜ん、治らん。長期戦を覚悟。
食事に関して、これまでスーパー糖質制限をしていました。ただ、東洋はりきゅう整骨院でもらった冊子を読むと、玄米などは良かったりと少し糖質制限とは発想は違うんですよね。
なんか糖質制限もよくわからないなー、あんまり効いてる気もしないし。と思ってやめてしまいました。
ちょっと調子が良い日が続いたりすると、コンビニでお菓子やアイスを食べてしまったりしました。
しばらくすると、あのきっつい発作が発生しました。
あっ、これまだまだ長引くな。
8回で鍼灸治療の効果が出始めるという院長先生の話がありましたが、たぶんそれじゃ治らないだろうと思いました。
5回目の施術の際に院長先生に言いました。
ちょっと長期戦になってきそうな気がしてきたので、次から違う先生にお願いしてもいいですか?1回の費用を抑えたいので。
全然いいですよ〜。費用の下げたいなら、同意書を平馬先生にサインしてもらえれば、保険適用になってさらに1,000円安くできますよ。
へーそんなシステムがあるんだ。もう保険適用されていますが、医師の同意書があればもう一段階レベルの違う保険適用がされるようです。
ありがとうございます。院長先生じゃなくても、やることは同じですよね?
誰がやっても同じですよ〜。ちゃんと引き継ぎしておきますんで。
と優しく関西弁のイントネーションで言ってくれました。
真面目な女性鍼灸師さんをご指名
ちょうど薬がなくなったタイミングで平馬医院に行った際に、鍼灸院でもらった同意書を、平馬先生に渡してサインしてもらいました。
これをまた鍼灸院に持っていきました。今回指名したのは院長先生ではなく女性の方にしてみました。この鍼灸院にはざっくり男女半々くらいの鍼灸師さんがいるので、女性の方が担当することも珍しくはないはずです。
この日は発症から85日目です。
担当してくれたのは20代後半くらいの方。
タブレットで私の過去の状況は共有されていました。
胃の問題以外に何か、問題ありますか?
手足のしびれ、無呼吸症候群、とかあります。
なるほど。「肺」に問題があるかもしれませんね。無呼吸っていうのと、しびれも手足に血がいっていないからだと思われます。
舌見せてもらっていいですか?
口を開けて舌見せます。
なるほどー。全体的に舌が赤いのは、気が上に上がってきているということです。両サイドが紫色なのは、血の巡りがよくないということです。真ん中がへこんでいるのは、胃腸がよくないということですね。
院長は「肝」に問題がある、って言ってたけど、Aさんは「肺」に問題があるということで、人によって見方が違うんですね。ちょっと不思議です。
その後は、テキパキと施術を進めていきます。院長先生よりもすばやくいろんなところに針を打ったり同時にお灸をすえたりしていく感じです。
院長先生の場合は、基本は針だけです。その後別の方が、お灸を担当する形です。
Aさんの場合は全部お一人でやってくれます。
施術をしながらどんどんいろんな事を教えてくれます。
東洋医学的には食事も大切です。小麦よりも玄米の方が良かったり、お菓子なんかに入っている通常の砂糖より、きび糖等のほうがよかったり。お菓子食べるんだったら、干し芋とかの方がいいですよ。
牛肉や豚肉よりも、鶏肉や魚の方が良かったり。
あと、牛乳、ヨーグルト、チーズなんかの乳製品も、みなさん健康に良さそうだからとよく食べているのですが、あんまり良く無いんですよね。
やっぱりお菓子だめなんだー。最近ちょっとお菓子食べてしまっていたので、改めようと思いました。干し芋メインで食べます。あと、前述したようにチーズも最近良く食べていましたがやめます。
最後に
ご自宅でもある程度施術できるので、ご自身でお灸をやってみるのをおすすめします。両腕に置き針をしておきますので、そのすぐ上にやってみてください。あと、両スネのこの点にマジックで印をつけておくのでここにもやってみてください。印がうすくなったら書き足していって下さい。
1日1回で大丈夫です。
と言って、お灸20個くらい入った袋をくれました。
そして、お会計通常保険適用だと3,900円なのですが、平馬先生の同意書が効いてさらに1,000円引きになり、2,900円になりました。これはかなり通いやすくなります。
翌日、おうちでお灸をすえてみました。
そこの部分にシールがついているので剥がします。
火をつけてから、先生が指定したポイントに貼り付けます。
火は2分くらいで一番下まできます。最初は全然熱くなくて、一番下に火が来た位でようやく熱くなります。火が消えても2分程度熱いので、1回に4分くらいかける感じです。
とはいえ、なんかあまり感じないんですよね〜。最後の方にわずかに熱を感じるくらいです。効果あるんですかね。
この日から、この鍼灸院でもらた冊子に書いてある、東洋医学的によい食事をこころがけるようになりました。
お菓子はやめますが、過度な糖質制限はやめて玄米をとることにし、肉は牛と豚は避けて、鳥と魚を中心に食べるようにしました。
瞑眩反応で地獄を見た
Aさんの施術2回目で、
首が相当硬くなっているので、「刺絡」というものをやりますね。針を指して悪い血をだしていきます。
あっ、はい。
うつぶせになっている私の首に針を刺して、出てきた血を拭いて、というのを何度も繰り返していました。
その日は前回の施術よりも全体的に強めの施術だっと思います。ところどころ針がズ〜ンと響きます。
お会計時に、ついでにお灸を買いました。お灸は200個入っている箱で1,600円です。家で継続的に自分で施術するためです。
こんな感じでたくさん詰まっています。
これは実はAmazonや楽天でも売っていますね。
車で30分で家につくのですが、運転を始めてすぐにものすごく頭が痛くなってきました。実は施術を受ける前から少し頭が痛かったのですが、さらに痛くなってきました。
天気が急激に変化する日は頭が痛くなりがちです。この日も急激に雨模様が広がっていました。
そしてお腹がぐるぐるいって、めちゃくちゃ気持ち悪いです。とりあえず、トイレに行きたい。
すぐに道沿いのコンビニの駐車場にとめ、コンビニの中に入ります。
しかし、この日はコロナ禍真っ最中。トイレがあるのに貸し出されていません。
背に腹はかえられぬ。ここでもらしてもいいのか?という表情で
すみません。トイレ貸していただけませんか?
というと、「いいですよ。」と言われ、即駆け込みました。
大の方が盛大に2回に分けてでました。
トイレを出て車に戻るも、まだ頭が痛くて運転は無理そうです。
しかも今度は吐き気が。
もう一度トイレに戻る余裕がなく、路上で吐いてしまいました。
その後、4回くらい吐いてしまいました。
車のバックシートで横になっていました。
この頭を拳銃でぶっとばしてくれ〜ってくらい痛かったです。
こんなに最悪な痛さはひさしぶりです。
6時間くらい経ち、ようやくましになってきました。
夜中になると寒くて風邪をひいてしまうし、電気自動車のバッテリーも心配だったので、頑張って車を動かして家に向かいました。30分後ようやく家につきました。
その次にA先生の施術を受けた際、
それは瞑眩反応ですね。治療の後、よくなる過程で調子が悪くなることがあるんです。多少なら問題ないのですが、吐いてしまうレベルだと強すぎましたね。申し訳ありませんでした。
ということでした。
あのレベルだと車で帰るのは少し危険ですね。
これからは車の中で2、3時間、休憩してから帰った方がいいかもしれません。
次にAさんの施術を受けた時、思い切って聞いてみました。
先生、どのくらいでよくなりますかね?
う〜ん。この治療院で治療を始めて、大体3か月とかでなんらかの変化は見えてくると思うんですよね。
ということは、この時点からあと1か月半くらいですね。もう少し様子を見てみようと思います。
今更ピロリ菌検査の結果を受け取り。嫌な気分になる
随分前に内視鏡とともにピロリ菌の検査を受けたのですが、コロナの影響で病院に行きずらく結果を受け取っていませんでした。コロナが少し落ち着いて来たころ、取りに行きました。受けてから2か月以上経っています。
例のB先生の診察室に呼ばれます。
ピロリ菌はありませんでした。安心してください。基本的に大人になってからピロリ菌にかかることはありません。なので、この検査結果を大事に保管しておいた方がいいですよ。
それは良かったです。ありがとうございます。
ピロリ菌が無いということは、胃がん、食道がんになりにくいです。ただ、胃が元気なので胃酸がたくさん出て、逆流性食道炎になりやすいです。注意して下さいね。あと、太ると悪化しやすいのでそれも注意してくださいね。
ここで最初に受診した際に説明されたことをまた説明してきました。こちとらあなたが出した薬のおかがでだいぶ痩せてしまっているのですが、太る心配なんてないっしょ?よく見てよ。
はあ。
もしおつらいようでしたら、胃酸を抑える薬を出しますけどどうします?薬を飲んで抑えるのはよいことだと思いますよ。
単にピロリ菌検査の結果をもらいにきただけなのに、薬をすすめようとしてくる。しかも、私がその薬で全く治らず、むしろ悪化していたことさえ忘れてしまっている。
一瞬、キレそうになってしまいましたが、丁重にお断りして帰りました。でも、どんな患者にも機械的にこの対応なんだろうな。これじゃ治んないわ。
ピロリ菌の検査自体は業者に出しているので正確なはずなので、信用できるとは思います。とにかくピロリ菌にかかってなく良かったです。
さいごに
ここまでが私の逆流性食道炎との戦いの記録です。まだ戦いは続いています。
現状、一時期よりは苦しさは減りましたが、やはりお腹の張り、ゲップ、ゲップの出そうで出ない感じ、には相変わらず苦しめられています。
3か月以上戦ってきて、苦しさを多少なりとも改善した方法を順にあげます。
- 病院でもらった胃酸を抑える薬をやめる
- レモン水、リンゴ酢、塩酸のサプリを飲む
こんな感じです。
レモン水から試して、もし、悪化しないようであれば、病院の薬をやめる、という流れの方が安全かもしれません。
鍼灸の効果はこれからはっきり出てくることを期待しています。
私の場合、逆流性食道炎は2つに問題が分けられると思います。
- 食道に炎症が起きていて胸が痛い、ヒリヒリする
- 胃腸の消化機能がうまく機能してない
大抵併発しているのですが、1に関してはもしかしたら病院の胃酸を抑える薬は効果があるかもしれません。飲んですぐに胸のヒリヒリ感はなくなってくるかもしれません。とはいえ、非常に短期的なものです。
長く飲んでいると、2の胃腸の消化機能の方が改善されません。むしろ悪化させます。根本的に2を改善しないと治ることはないでしょう。なので、何週間も薬を飲んでもよくならない人は、薬をやめたほうがいいのではと思います。
逆流性食道炎は急になるのに、徐々にしか良くならないのがいやらしい病気です。
少しよくなったと思って油断すると、また元どおり。それの繰り返しです。
とはいえ、最悪の時期を脱して、1日2食は食べられるようになりました。食べ物を食べられるというのは本当にありがたいことがということを身にしみて感じます。
発症前のようにお腹いっぱい、気にせず色んなものを食べられる位回復するには、おそらく年単位でかかる気がします。
この記事で経過を追記していきますので、気になる方は時々見にきて下さい。