ANA Payを使ってみた感想をお伝えします。デメリットもお伝えします。還元されるマイルの付与タイミングについてもご説明します。
もくじ
ただ使うだけで0.5%還元率アップ
ANA Payを使う理由は、使うことで還元率0.5%を得るためです。私の場合、日常の買い物ではモバイルSuicaにチャージすることで合計最大2.7%の還元率を得ています
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
JAL Pay | 0.5% | |
ANA Pay | 0.5% | |
モバイルSuica | 0.5% | New Days等のJR系の 店舗で利用した場合 |
合計 | 2.7% |
リクルートカードとANA Payの間に挟んだJAL Payについては以下をご覧ください。
ANA PayキャッシュとANA Payマイルの2口座ある
ANA Payの仕組みがとてもユニークなのですが、ANA PayキャッシュとANA Payマイルに口座がわかれています。
クレジットカード等からチャージした残高はANA Payキャッシュになります。
ANA Payマイルという口座は、ANA PayキャッシュなどANAのサービスを使って得たマイルをチャージできる口座となります。なので、クレジットカードなどからチャージはできません。
しかし、付与されるVisa/iDのカード番号は一つというのが不思議です。どちらの口座から支払われるかは支払いが行われるタイミングで、ANA Payのアプリ上でどちらが選択されているかで決まります。
この状態の時は、ANA Payキャッシュから支払われます。
「マイル」タブを押すと、以下のようにANA Payマイルの画面になります。この状態の時はANA Payマイルの口座から支払いが行われます。
ちなみに、ANA Payマイルからの支払いにはマイルが付与されることはありません。まぁ、こちらはもらったマイルからの支払いなので当然ですよね。
支払時に意図した口座が選択されてないとトラブルが
なので、支払いが行われるタイミングでどちらが選択されているかきちんと把握しておく必要があります。
例えば、ANA Payキャッシュには残高があるのに、ANA Payマイルには残高がないとします。そのタイミングで、ANA Payマイルが選択されている状態で、TOYOTA Walletにチャージしようとすると、以下のようなエラーが発生してチャージできません。(これはTOYOTA Wallet側の画面です。)
2024年3月31日でTOYOTA Walletの1.0%還元のポイントアップWキャンペーンが終了したので、TOYOTA Walletにチャージすることは今後ないとは思いますが、他のサービスにチャージする場合も同じことが言えます。
このクレジットカードはご利用いただけません。クレジットカード発行会社へ
お問合せください。
TOYOTA Walletのように手動で都度チャージを行う場合は、単にエラーが出たらANA Payのアプリに戻って選択し直してもう一度チャージを行えば済みます。しかし、サブスクリプションの支払いに設定していたり、何かのオートチャージに設定していたりするとトラブルが発生するかもしれません。サブスクリプションの支払いなどは、何日の何時に支払いが行われるか把握するのは大変ですし、そのタイミングでしっかり意図した口座をANA Payアプリで選択されていなければいけません。
そんなにふんだんにマイルがある人は多くはないはずなので、サブスクやオートチャージにはANA PayマイルではなくANA Payキャッシュで支払うのが普通だと思います。なので、普段は基本的にANA Payキャッシュを選択しておき、貯まったマイルを消化する時にだけANA Payマイルを短時間選択するという使い方をしておけばそこまで問題は起きないでしょう。
とはいえ、なぜ口座をわけているのか理解に苦しみます。マイルのチャージもキャッシュと同じ口座にしておけばこんな問題は起きないし、分ける理由が見当たりません。
付与マイルの確認がしにくい
使い始めて数日するとおもむろに「移行可能マイル」という欄に数字が入りました。
これが還元されたマイルです。ただ、なんでこの数字になったのかわかりづらいんですよね。利用履歴を見ると、TOYOTA Walletのように一つ一つの支払いに付与予定ポイントなどは書いていません。
一応マイルの付与時期は以下のページのようになっています。
このページにもあるように、時期は支払いを行なった日時を基準にするのではなく、店舗側が承認をした日時を基準にするので、こちらが想定した通りの付与時期にならない可能性があります。
まぁ、付与時期が多少ずれても、確実にもらえてればいいでしょう。一定期間まとめてざっくり計算して確認するしかないかもしれません。
あとANAマイレージクラブにログインすれば、月3回付与されるマイルの数字をそれぞれ確認できます。
かなり細かく数字を見れますね。とはいえ、上述したように、決済日ではなく店舗側の承認日によって付与日が変わるので、正確な確認は難しいかもしれません。
本当に付与されているか1年間の総額で検証
それでも、適切にマイルが付与されているのか気になったため、私個人が約1年間使った総額から求めたマイルと実際に付与されたマイルを比べてみました。
利用総額 × 0.005 | 5,235 |
---|---|
実際に付与されたマイル | 4,964 |
付与率 | 約95% |
すると約95%分は付与されていました。付与されなかった約5%が気になりますね。
ANA Payは200円ごとの利用に1マイル付与されます。つまり200円に達しない部分については付与されません。なので、例えば、375円の決済があった場合、1マイルしか付与されないので、端数の175円の利用については付与の対象外となってしまいます。
私の場合、なるべくモバイルSuicaへのチャージに利用していたため、端数は出ないケースが多かったですが、それでも時々ネットでのお買い物なので使う場合、端数が発生していたと思われます。
あとは、現時点でまだ店舗側から承認されていなかったり、ANAマイレージクラブの管理画面に反映されていない分も多少あるかもしれません。
とはいえ、約95%という数字は個人的には満足しています。特定のチャージ先が付与対象外になってはいないということがわかりました。
モバイルSuicaにはApple Payを通してチャージする必要がある
モバイルSuicaアプリ内でチャージ用のクレジットカードの設定ができますが、それにANA PAYのカード情報を登録してもチャージできないようです。
ただ、Apple Payを通じてANA PayからモバイルSuicaにチャージできるので問題はありません。残高が減ってきたら都度手動でチャージする必要がありますが、どうせビューカード以外からのチャージは全て手動なので仕方がありません。
オートチャージの設定ができる
設定した金額を下回るとチャージするようにしてくれます。
モバイルSuicaへのチャージは手動です。でも、ANA PayへのチャージとJAL Payへのチャージはオートなので、手動はこの1箇所だけなのでそこまで大変ではありません。
ただ、ANA Payのオートチャージの判定残高、チャージ金額はともに上限が3万円まで設定できるのですが、JAL Payは両方とも1万円が上限値です。それについては先ほど紹介したJAL Payの記事にも書きました。
なので、ANA Payを1万円より大きい値を設定するとオートのメリットを十分に享受できません。なので、1万円に設定することになりますが、1万円より大幅に大きい決済をする場合は、手動作業が発生するので注意が必要です。とはいえ、普段の生活費レベルなら1万円の決済で問題ない人がほとんどでしょう。
モバイルSuicaの履歴は26週分しか残らない
このルートだと基本はモバイルSuicaを日々の決済の中心に置きます。
すると一つ困ることがありました。私はクラウドの会計サービスに日々使ったお金を記録しています。家計簿のようなものです。クレジットカードなどの場合は、決済の履歴が管理画面などに1年以上残っている場合が多いです。ANA Payも12ヶ月分残ります。
しかしモバイルSuicaは26週間分しか残りません。
なので、1年に1度、丸ごと記載しているというような場合、半年分くらい見られなくなっていることになります。
最悪、個人情報開示請求で1年前までの記録を取得できるようなのですが手間と費用が結構かかってしまいます。
Suicaの利用履歴を個人情報開示請求により、確認したいです。
なので、半年に1回はモバイルSuicaのWEBの管理画面にログインして情報をダウンロードしたり、クラウド会計に連携取り込んでおく必要があります。
楽天Edy経由で公共料金の支払いでポイントゲット
楽天Payの「請求書払い」という機能で税金、国民年金、光熱費などの公共料金が支払えます。ANA Payから楽天Payで使える楽天キャッシュに直接チャージはできませんが、楽天Edyへチャージすることが可能です。
【還元率3%】ANA Payについて解説|楽天キャッシュにチャージ可能
Androidのスマホをご利用なら、楽天Edyから楽天キャッシュに変換することが可能です。
なので、ANA Pay⇒楽天Edy⇒楽天キャッシュという経路ができます。これで私の場合、以下のような還元率となります。
サービス | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | |
JAL Pay | 0.5% | |
ANA Pay | 0.5% | |
楽天Edy | 0% | |
楽天Pay | 2.0% | 1.5(楽天Pay分) +0.5(楽天ポイントカード提示分) 楽天Pay分はキャンペーン中の数字。 終了後はおそらく1.0。 |
合計 | 4.2% |
楽天Edyから楽天キャッシュへの変換は現状Adroid端末しか対応していないので、まだ私は試せていませんが、Androidユーザーにはおすすめです。今後iPhoneにも対応するかもしれないので、期待しています。
楽天Payは請求書払いの場合はポイント対象外にはなりますが、それを除いても還元率2.2%になります。
ちなみに、今なら期間限定で友達紹介キャンペーン中なので、以下から楽天ペイに新規登録&お支払いすると500円分のポイントがもらえますね。
ただ、「新規登録&お支払い」の「お支払い」は請求書払いは入りませんが、コンビニなどで普通の買い物の支払いをするともらえます。
とはいえ、公共料金の支払いで還元率2.2%よりも、以下で説明したミニストップで楽天ギフトカードを買う経路の2.7%の方が大きいです。ただ、ミニストップに脚を運ぶのが面倒な方にはおすすめの方法です。
モバイルWAONにはチャージできない
モバイルWAONはApple Pay経由でチャージできるという情報を知ったので、ANA Payでもチャージできるかなと思ってやってみたらできませんでした。
調べてみたらvisaのカードについては、Apple Pay経由でもチャージできません。公式サイトでストレートに言及しているところは見つけられなかったのですが、以下のページに
visaブランドのイオンカードは、WAONアプリからのチャージのみとなります。
MasterCardやJCBのイオンカードなら、Apple Payとしても設定が可能です。
とあります。系列のイオンカードでさえvisaはApple Payとして設定できないのだから、他の会社のカードのvisaは難しいと類推できます。
さいごに
私の使い方だと、ANA Payを主にモバイルSuicaにチャージするために使っています。多くの店舗でSuicaに対応しています。Suicaで払えないサブスクやネットショッピングなどのオンライン決済でもANA Payを使える場合が多いです。電子決済がPayPayだけしか対応していない飲食店が割と多いのですが、その場合はPayPayの支払いクレジットカードとしてANA Payを登録することで24時間に2万円まで決済できます。SuicaやPayPayに対応していないわずかな実店舗のみクレジットカードや現金を使うくらいです。なので、私の消費のかなりの割合をANA Payを通すことができ、多くのマイル還元が期待できます。