インターネットサービスの雄OCNモバイルが提供する、格安SIM「OCNモバイルONE」!
インターネットサービスのニューカマーDMM.comの提供する「DMM Mobile」!
どちらが「お得」なのか、どちらが「使い勝手」がいいのか紹介したいと思います。
※以後「OCNモバイルONE」を「OCNモバイル」と表記いたします。
もくじ
料金プランの違い・複数の視点から比較!
両社のプラン
OCNモバイルは大きく3つのプランに分かれています。
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データ通信専用SIM 900円~
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SMS対応SIM 1,020円~
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音声対応SIM 1,600円~
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DMMも同様に大きく3つのプランに分かれています。
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シングルコース・データ通信SIMタイプ 440円~
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シングルコース・通話対応SIMタイプ 1,440円~
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シェアコース・通信料を分け合う 1,980円~
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OCNモバイルはデータ・SMS・音声対応の三つで分けられています。
DMMはシングル回線・複数回線で分け、シングルの中でデータ専用・通話対応とわかれて分かれています。
最安値プランで比較
OCNモバイルの最安値のプランは、データ通信SIMタイプ。
DMMモバイルの最安値のプランは、シングルコース・データ通信SIMタイプとなります。
比較しますと…
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プラン名 基本料金 データ容量 最大通信速度
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OCNデータ通信専用SIM( 110MB) 900円 110MB/日(約3GB/月) 262.5Mbps
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DMMシングルコース・ライト 440円 0MB /日 200kbps
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DMMシングルコース・1GB 480円 1GB /月 500Mbps
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DMMシングルコース・3GB 850円 3GB /月 500Mbps
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最大の差はDMMモバイルの最安値プランでは高速通信ができないということです。
そのかわり一日のデータ容量を気にすることなく使用できるメリットがあります。
テキストベースのサイトの閲覧やLINEなどだけしか使わないという方はDMMモバイルの方が断然お得ですね。
データ通信専用でとにかく安く使いたい!という人はDMMモバイルをお勧めします。
なお、DMMモバイル最安値の次のプランは高速通信付き月480円、
同じ3GB程度のプラン同士の比較でも料金面ではDMMモバイルが有利です。
データ容量基準で比較
ここでは3GBのプランと20GBバイトのプランで料金比較をしてみたいと思います。
ここでは一般的によく使われそうな、通話対応SIMタイプで比較してみたいと思います。
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プラン名 │ OCN音声対応SIM│ DMMシングルコース │ OCN音声対応SIM │ DMMシングルコース
│ 3GB │ 通話対応SIMプラン3GB │ 20GB │ 通話対応SIMプラン20GB
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基本料金 │ 1,800円 │ 1,500円 │ 4,850円 │ 4,680円
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データ容量│ 3GB /月 │ 3GB /月 │ 20GB /月 │ 20GB /月
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最大通信速度│ 262.5Mbps │ 500Mbps │ 262.5Mbps │ 500Mbps
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いかがでしょうか。料金は3GBでは300円、20GBでは200円異なっています。
料金・最大通信速度いずれもDMMモバイルの方が上回っておりますが、混雑具合との兼ね合いで考えるべきでしょう。倍近く早い理論値でもDMMモバイルは都心部の昼などは混雑して遅くなりがち、OCNモバイルは若干高い分安定性の面でメリットがあると考えるとわかりやすいかもしれません。
最高速度は倍近く違いますが、理論値なので体感的にもそれほど期待できないと思います。
それぞれの最大の特徴・強味は?
料金の差
DMMモバイルは徹底して他者の料金調査を行っているようで、業界最安値を維持しています。その分、若干の回線速度を犠牲にしている感は否めません。しかし、単純コストパフォーマンスにおいてDMMモバイルは最強と言えます。
速度の差
OCNモバイルは非常に大きなプロバイダであるOCNモバイルのネットワークを利用しバックボーン回線が太いため接続に安定感があります。平日昼などのアクセスが集中するような時間帯においても、体感的に速度が下がることはほとんど感じられません。画像や動画に関しても満足のいく速度で利用できるでしょう。設備の増強のお知らせも頻繁にあるので、おそらくコストをかけているものと思われますので通信の安定性、速度において安心感があります。
その点、DMMモバイルは都心部などにおいてアクセス集中時間帯における速度低下がやや感じられるのでその点は改善の余地がありそうです。しかし、全くつながらないわけではないのでテキストベースのサイトやLINEなどのSNSを利用するにあたって不便を感じるということはほとんどありません。
2016年まで比較の2社においてDMMモバイルにしか搭載されていなかった「バースト機能」ですが2017年6月よりOCNモバイルでも実装されました。「バースト機能とは」低速プランでの接続時やデータ容量を使い切った際の一瞬だけ最大通信速度が出る機能で、画像のあるサイトなどでもサクサク読み込みができる大変便利な機能でしたが、OCNモバイルでも搭載されたことによって、その点でのDMMモバイルの優位性は失われました。現在は低速プランでもかなり便利に使えます。
高速プランにするか低速プランにするか迷っている方も、月内の変更も可能なので一度試してみることをお勧めします。案外低速プランでも気にならないものです。
エリアの差
回線については、OCNモバイルもDMMモバイルもドコモ回線を利用しているため、エリアに関して体感できるほどの差は基本的にありません。ソフトバンク利用からの移行であれば、「電波を拾う」という意味でのエリアの広さは圧倒的にOCNモバイル、DMMモバイルの方がまさっています。
OCN・DMM、それぞれの選択肢の幅
OCNモバイルもDMMモバイルもプランの種類はかなり細かく段階分けされ、数多く用意されています。
OCNモバイル
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データ専用SIM │SMS対応SIM │音声対応SIM │
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110MB/日(約3GB/月) │
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170MB/日(約5GB/月) │
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3GB │
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5GB │
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10GB │
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20GB │
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30GB │
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15GB(最大速度500kbps) │
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となっており、8x3 = 全24種類のプランがあります。
DMMモバイル
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シングルコース │シングルコース │シェアコース │
データ通信 │通話対応 │─────────────────────────────────────
SIMプラン │SIMプラン │データ通信 │通話1枚 │通話2枚+ │通話3枚 │
│ │3枚プラン │+データ2枚 │データ1枚 │ │
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ライト │ 8GB │
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1GB │ 10GB │
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2GB │ 15GB │
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3GB │ 20GB │
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5GB │
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7GB │
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8GB │
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10GB │
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15GB │
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20GB │
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となっており、10x2 + 4x4 = 全36種類のプランがあります。
選択肢の幅について
OCNモバイルではプラン名としては複数契約のコースを用意しておらず、オプション扱いで1名義につき最大5枚のSIMカードが利用できますので、単純比較はできません。しかし、OCNモバイルもDMMモバイルも利用の形態によって柔軟に選択できる幅が十分に用意されているといえるでしょう。データ容量の刻み幅がDMMモバイルの方が若干細かいので、少しでも節約したい方はDMMモバイル、大量にパケットを消費する方は最大容量が30GBを誇るOCNモバイルを利用するのがいいでしょう。
知るほど便利ないろいろなオプションサービス比較!
OCNモバイルとDMMモバイルにはどのようなオプションサービスがあるのでしょうか?
全て並べて比較してみたいと思います。
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オプションサービス名 │OCNモバイル │DMMモバイル
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容量シェア │○ 複数SIM契約が必要 │○ 複数SIM契約が必要
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容量追加 │○ 500円~無制限/日or500MB/月 │○ 200円~100MB/
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通話かけ放題 │○ 850円~OCN電話にて各種 │○ 850円~10分かけ放題
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スマホ補償・修理 │○ 500円~ │○ 500円~
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セキュリティ │○ 250円~ │○ 250円~
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遠隔サポート │○ 640円・安心モバイルパック │×
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SNSフリー │△ 0円・OCNサービスに限る │○ 250円・LINE・Tw・FB・Instagram
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書籍など読み放題 │× │○ 500円・雑誌、書籍読み放題
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Wi-Fiスポット │◎ 0円 │○ 362円・最大2ヶ月無料あり
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テザリング │△ 0円・機種限定 │○ 0円・機種限定
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Jアラートの受信 │△ 機種限定・アプリ必要 │△ 機種限定・アプリ必要
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こうして一覧で見てみますと、どちらもおおよそ横並びと言えますね。しかし、よく見ますと両方の得意分野が見えてきます。特に違いがある点についてそれぞれ詳しくみていきたいと思います。
容量追加について
DMMモバイルは安さを売りにしているだけあって、低速回線向け、もしくは容量を使い切ってしまったときの追加の単位が100MB/200円からと少量から追加できるようになっています。OCNは500円からですが、その日に限定すれば容量制限がないので、たまに突発的に大量のファイルのやり取りが必要になる場合にはこちらの方がお得かもしれません。
遠隔サポートについて
OCNモバイルはインターネットサービスプロバイダを非常に大きく手掛けていますのでその母体の大きさを生かしてサポート体制を整えています。スマホにアプリをインストールすることでSIMフリースマホでも担当者が遠隔サポートをしてくれます。初心者にはなかなかわかりにくい格安SIM の世界ですが、実際に操作をしてもらえるなら安心ですね。業界最大手の安心感・強味と言えるでしょう。640円の安心モバイルパックの中には、ウィルス対策、ファイヤーウォールの機能も入っているので割安感もあります。
SNSフリーについて
これは評価が大きく分かれるところだと思います。OCNモバイルにも開始当初から機能はあり無料ではありますが、あくまでOCNのクラウドサービスなどに限定されているので、それらを使わない人にとってはあまりメリットはありません。DMMモバイルは250円の追加料金がかかるものの、最近ではほとんどのユーザーが使っているLINE、Facebook、Twitter、最近流行りのインスタグラムなどがデータ容量のカウントなしで利用できます。この点は細かいようで、サービス加入の判断基準としてはかなり大きいのではないでしょうか?まさに人による・使い方による分かれ道だと考えられます。
書籍読み放題について
これは非常にDMMの独自色が出ている点だと思います。DMMさんはそもそも各種コンテンツサービスを提供する会社でもあるので、それらを月額500円で提供するのは理にかなっていますね。雑誌を定期購入する人などはDMMモバイルをチョイスするメリットになるとも考えられます。ただし、昨今ではドコモのdマガジンやamazonのキンドルアンリミテッドなど単体で同程度の金額で書籍や雑誌読み放題のサービスもありますので、決定的な要素ではないとも考えらます。
Wi-Fiスポットの利用について
実はここがオプションサービスで比較する際の一番の目玉かもしれません。
DMMモバイルでは、Wi-Fiスポットを利用するには月額362円かかります。スポットの数は69,000か所ほど。
OCNモバイルでは、なんと無料・0円です。そしてWi-Fiスポットの数は86,000か所とかなり優位性があります。さすが大容量のバックボーンを持つ大手OCNさんと言わざるを得ません。そもそも格安SIMを使おうと思う人は、節約志向が高いわけですから、これは大きなメリットでしょう。
Wi-Fiスポットで利用するデータは各プランのデータ容量消費にカウントされないわけですから、外出先で大容量のデータを扱う予定のある人は、このオプションのあるなしは非常に大きいのではないでしょうか?
OCNモバイルで利用できるWi-Fiスポット検索はこちら→
(http://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/wi-fi_spot/area.html)
DMMモバイルで利用できるWi-Fiスポット検索はこちら→
(http://econnect.jp/spot/)
格安SIMだからこそできる複数回線利用!
シェアプランの料金について
先にも述べましたように、OCNモバイルもDMMモバイルもシェアプランが用意されています。
OCNモバイルはオプションとして、DMMモバイルではプランの種別として用意されています。
それでは、それらをデータ容量を基準にして単純比較してみたいと思います。
ここでは、バリバリお仕事をこなすビジネスマンと、一般的なご家庭を想定して、データ通信10GBと20GB、通話対応SIM3枚、10GBプランと20GBでそれぞれ実質料金を比較してみたいと思います。
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SIM枚数・データ容量 │OCNモバイル │DMMモバイル
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データ通信SIM3枚・10GB │3100円{基本料金2300円 +SIM追加料金2枚(400円x2)} │2190円
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データ通信SIM3枚・20GB │4950円{基本料金4150円 +SIM追加料金2枚(400円x2)} │3980円
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通話対応SIM3枚・10GB │5200円{基本料金3000円 +SIM追加料金2枚(1,100円x2)} │4290円
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通話対応SIM3枚・20GB │7050円{基本料金4850円 +SIM追加料金2枚(1,100円x2)} │6080円
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以上のように、OCNモバイルはデータ容量が基本としてあり、プランによるSIMの追加料金がかかる仕組みです。
DMMモバイルはプランそのものが複数SIMの料金込々なので、追加料金はありません。
月々1000円弱の違いがありますので、料金の単純比較ではDMMモバイルの優位性が光り圧倒的に安いことになります。
ただし、DMMモバイルは追加SIMは2枚までなので、計3台までしか持てないことになります。
OCNモバイルは追加SIMは4枚まで追加できるので、計5台まで持てることになります。
ご家族の人数や、利用形態によってどちらを選ぶか、思案のしどころですね。
筆者が実際に使用・比較してみた感想
経済性を優先?
筆者はOCNモバイルを元々利用しており、さらなる節約を求めた結果、DMMモバイルにたどり着いた経緯があります。なので、都心部における昼時間帯の混雑は多少気になるものの、DMMモバイルのデータプランを利用し続けています。つまり「料金の安さ最優先」です。
安定性を優先?
しかし、やはり通信の安定性、速度を求められる方も多くいらっしゃると思います。そんな方は最大手の太い回線を使っているOCNモバイルをお勧めします。体感的に違いが解ると思われます。
私はそれほど大容量のデータのやり取りが無いものですから、事足りております。
意外な理由?
そして、私がDMMモバイルを利用する最も大きな理由が実は「ホームページが見やすい」ことだったりするのです。
OCNモバイルは使っていたのでおおよそのサービス内容は解っていますが、改めて比較しながら眺めてみると、レイアウトも含め、どこに何が書いてあるのかが非常にわかりにくい。おそらくユーザーはそうやって解り易いサイトに流れていくのでは・・・という面も否めないと思います。
サポート
DMMモバイルのメリットとしては、実はサポートが充実している面もあります。OCNモバイルが悪いということではなく、DMMモバイルチャットサポートが非常に便利でなんと深夜24時まで営業しています。お仕事で遅くなった時も丁寧に担当者さんが対応してくださるので助かります。
OCNモバイルもチャットサポートがありますが、AIによる自動応答のため、これはこれで24時間質問できるので、便利です。しかし、痒いところに手が届かないケースがあります。この点もDMMモバイルに軍配が上がります。
しかし、初心者の方には、遠隔操作のサポートがあるOCNモバイルがいいかもしれません。
まとめ
以上、実際に利用してみた感想・レビューです。
一言で表現するなら「安さのDMM・安定回線のOCN・どちらもサポートはばっちり素晴らしい」と言ったところです。