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Bose SoundLink Mini IIレビュー!迫力すごいがステレオ感無し

Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II Special Editionを購入したのでレビューします。ネット上の口コミが少なかったので参考になればと思います。

ノートパソコンの貧弱なスピーカーの代わりに

次の記事に書きましたが、使っていたノートパソコンが壊れたので最新モデルに買い替えました。しかし、なぜか最新モデルなのに、スピーカーの迫力が前のモデルより劣っていることがわかりました。

M2 Macbook Airレビュー!音質は迫力不足?おすすめ構成も!

私は映画などもこのノートパソコンで見ていたので困ります。なので、スピーカーを買うことにしました。

Bluetoothか有線か

まず最初に悩んだのがBluetoothのスピーカーにするか有線のスピーカーにするかです。便利さで言ったら圧倒的にBluetoothだと思います。配線も邪魔にならないですし、自由に移動できますし。

ただ、気になったのが、接続元のデバイスのバッテリーライフへの影響です。Bluetoothで音声情報を送信するだけでも、ある程度の電力を消費するようです。次の英語の書き込みが参考になりました。

What will drain my phone battery faster, playing music via the phone speaker on max volume or using a Bluetooth speaker?

本当かはわかりませんが、

  1. 接続元デバイスのスピーカーで音を出す
  2. Bluetoothスピーカーで音を出す
  3. 有線で繋いだスピーカーで音を出す

上から順に電力消費が大きいようです。

確かに、有線よりは電力消費が多いですが、接続元デバイスのスピーカーで出すよりはまし、ということがわかったので、便利さもあるのでBluetoothスピーカーにすることにしました。これが、もし1と2が逆だったとしたら、有線を選択したと思います。

最初は左右二つに分かれたスピーカーが気になる

やはりステレオでしっかり聴こえた方が、映画も音楽も迫力があるだろうと思い、最初は左右に分かれたスピーカーを検討しました。例えば、Bose Companion 2 Series IIIといったものです。

しかし、私のデスクは以下のように左右にスペースが無いですし、ケーブルを使うのも嫌なので諦めました。

なので、左右に分かれたスピーカーは諦め、真ん中のディスプレイの下に置けるBluetoothスピーカーを探すことにしました。

AnkerのSoundcore Motion+が気になる!

次に気になったのがAnkerのSoundCoure Motion+です。見た目からして迫力ある音出しそうです。あと、気持ちスピーカーの向きが上に傾いているのがいいですね。デスクに置いてちょうど耳の高さに音が向きそうです。しかも、価格が安いです。

とはいえ、すぐには判断できずに、実際に音を聴いてみないとわからないので、家電量販店に行って試聴してみることにしました。

ところが、そのお店にはAnkerの商品は試聴できないようでした。代わりにBoseの商品は多く試聴できました。そこで試しにSoundLink Flexを聴いてみました。

えっ、こんなに小さいのにこんなに低音出るんだ!

と驚きました。次にその近くにあったBose SoundLink Mini Bluetooth speaker IIを試聴してみました。これも同じくらい小さいですが、もう少しかっこいいデザインです。

うわー、すごい迫力!

Boseの商品は見た目が地味なので、あまり期待していなかったのですが、かなりいい音だなと感じました。とはいえ、Ankerも気になっていたので、そこでは即決できずに、一度持ち帰って検討することにしました。

YouTubeで比較している動画がたくさんあったのですが、Soundcore Motion+よりもSoundLink Mini IIの方が音が良さそうに聴こえました。

前者の方が、少しこもっていてボヤッとしているように聴こえるんですよね。それだけ低音が強いということかもしれませんが、高音は後者の方がくっきり聴こえます。後者の低音も店舗で実際に聴いた際はかなりのものだったので、バランスが良いかもしれないと思えました。

もちろん、録音した音源なので、マイクの性能にもよりますが、以下など他の比較の動画でも同じ印象を受けました。

SoundLink Mini IIの方が値段は高いですが、ブランドの信頼度はBoseの方が上というのもあり、SoundLink Mini IIを買うことにしました。

結局SoundLink Mini IIを楽天で購入

その時一番安かった楽天のお店で購入しました。なんと新品で17,499円でした。楽天もAmazonも複数のお店が売っているので、安いお店を探してみるといいかもしれません。

購入から二日後に届きました。

 

こんな感じの箱です。

綺麗な箱に入っています。

本体、説明書、USBケーブルが同梱されています。

正面にうっすら「BOSE」と記載されています。

裏側もほとんど正面と同じようにメッシュな素材になっています。裏側からもある程度音が出ているのですが、これが良い音の秘訣なのでしょうか。

上には操作ボタンが付いています。

底部にはゴムっぽい素材で滑りにくくなっています。

さっそくデスクに置いてみました。ぴったりですね!

ナレーターの声が怖い

パソコンとの接続は簡単で、電源をONにしたら、Bluetoothの設定からBose SoundLink Mini IIを選ぶだけです。Bluetoothのイヤホンなどと接続方法は同じです。

ただ、このスピーカー、接続した時に、何か喋りました!

「〇〇's MacBook Air is connected」

みたいに、やたら英語の発音良くしゃべります。ちょっとびっくりしました。

映画の音の迫力に感動!

さっそくNetflixで映画を見てみました。これまではMacbook Proというノートパソコンのスピーカーで音を出していました。結構いいスピーカーなので、不満は全くなかったのですが、SoundLink Mini IIで映画を見始めてすぐにわかりました。全然違うなということが。

やはり低音の迫力が違いますね。ジェット機が飛ぶ音や車のエンジン音などの臨場感がすごいです。映画を観るのが楽しみになります。

あれ、充電できないんだけど。。。

使い始めてからずっとUSBケーブルを繋いで充電しているんだけど、充電マークがオレンジのままなんですよね。点滅もせずに。充電中だとオレンジで点滅し、充電が完了したら緑になるはずなのですが。

調べてみると次の記事を見つけました。

48時間放置!BOSEのBluetoothスピーカーの電源が入らないor充電できない時の対処法~BOSE覚書き~

まずは、ファームウェアを最新化してみることにしました。

本体をパソコンとUSBケーブルで接続する必要があります。そして、パソコンには以下からダウンロードしたアップデーターをインストールする必要があります。

Bose Updater

しかし、ファームウェアは既に最新版であることがわかりました。

パソコンとしてMacをお使いの方は、ファームウェアをHomebrewでもインストールすることができます。ただ、homebrew-cask-driversをtapする必要があります。Cask名は「bose-updater」です。

Homebrewを使うメリットは以下の記事で説明しています。

Homebrewとは?本質的な価値を解説。何ができる?メリットは?

記事に書かれていたもう一つの方法として、48時間放置するというのがあります。次の動画でも説明されています。

まずは、USBケーブルを外し、完全に充電がなくなるまで、使い続けました。数時間使ったところで、完全に充電が切れたようで、音が止まりました。ここから放置を開始しました。48時間後が待ち遠しいです。

48時間どころか、存在をすっかり忘れてしまって3日後くらいに思い出し、USBケーブルに接続してみました。すると、充電マークがオレンジで点滅し始めました。充電がされているということです。数時間待つと、充電マークが緑になり、充電が完了しました。

ナレーターをオフにする

友達がうちに来た時に、このスピーカーで映画を観たのですが、やはりこのナレーターの声にびっくり、というか怖がっていました。

確かに、接続するたびにしゃべるので私も気持ち悪いなーと感じていました。

なんとんかならんのかと思って、調べてみると設定で変更できるようです。

まず、英語ではなく日本語にしてみました。でもやはり怖い!

「〇〇's MacBook Air と接続しました」

みたいに言うのですが、 「〇〇's MacBook Air 」の部分はなぜか英語発音のままなんですよね。

日本語にしても怖いので、このナレーター自体をOFFにすることにしました。

すると、接続したときは「ティロリーん」みたいな効果音が鳴るだけになり、怖くなくなりました。

音楽を聴いて気づく圧倒的モノラル感

音楽も好きなので、Apple Musicで好きな曲をかけてみました。

わー、すごい迫力!クラブみたい!

こんなに小さい筐体なのに、ずしずしお腹にくる感じがあります。

ただ、何か足りないなー、という気がしました。

曲によっては、左右の音が結構違って、ステレオの特性を活かした曲があるんですが、そういう効果は全くないのです。ただただ、デスクの真ん中から音が出ている感じです。

SoundLink Mini IIは小さい筐体ですが、一応左右に二つスピーカーが付いていて、ステレオに対応しています。でも、きっと二つのスピーカーの距離が近すぎるんですよね。ほぼ一つのスピーカーとして耳には感じられます。

これまでの、ノートパソコンのスピーカーでももちろん大したステレオ感は無かったと思うのですが、そこまで気になりませんでした。SoundLink Mini IIは音に迫力があるのにステレオ感が無いというギャップが違和感として感じやすいのかもしれません。

2台目のSoundLink Mini IIを買って、ステレオペアリングができるのかなー、と思ったけど、公式にステレオペアリングには対応していないようです。

以下のように無理やり有線でやっている例もありますが、配線を無くしたくてBluetoothにしているのにと思ってしまいます。

SoundLink Mini Bluetooth speaker II【Bose】を2台鳴らすとめっちゃ音がいい

この辺り、Soundcore Motion+、AppleのHomePod、Boseの他のいくつかの製品はステレオペアリングに対応しているのに残念です。

家中どこでも持っていける

ノートパソコのスピーカーを使っている時は、しっかり座って映画を観る場合は関係ないですが、音楽を聴いたりトーク番組を見ている際に、キッチンで料理しなければならなくなった時などに中断する必要がありました。

しかし、SoundLink Mini IIをキッチンまで持ってきてしまえば、そのまま楽しめちゃうのが非常に便利ですね。バッテリーも12時間持つ仕様なので、電池がすぐなくなって困るということは全然ありません。

ただ、防水には対応していないので、お風呂には持って入れないのが少し残念でした。Amazonのページには「防滴」と言う言葉が書かれているんですよね。ところが、Boseの公式ページには防滴に関する言及が全くありません。防水については以下のように記載があり、明確に否定されています。

Q. SoundLink Mini II Special Editionは耐久性と耐水性がありますか?

A. SoundLink Mini II Special Editionは、アルマイト加工の一体型アルミボディと丈夫なゴムベースを採用し、衝撃や落下にも耐える優れた耐久性を備えています。防水には対応していません。

SoundLink Mini II Special Editionより

防滴に関しての詳しい仕様が気になりますね。

複数のデバイスの切り替えがシームレス

パソコンとSoundLink Mini IIを接続する時もあるし、iPhoneとSoundLink Mini IIを接続する時もあります。

切り替える時Bluetoothの設定をいちいち変えなきゃいけないのかなー、と思っていたのですが、そんな必要ありませんでした。

例えば、iPhoneで使っている時に、iPhoneで再生を止めます。その後、パソコン(Mac)で再生を開始すると自然にSoundLink Mini IIから音が出ます。

SoundLink Mini IIってAppleの製品だったけ?って思うくらいシームレスな切り替えです。ただ、たまーに失敗します。そんな時はやはり設定で接続し直さなければなりませんが。

クレードルは必要ない

以前のモデルに付属していたクレードル(充電台)は付属していません。最初はちょっと残念だったのですが、使ってみると、全然不要だなって思いました。

クレードルも無駄にスペース取るだろうし、充電したいなら充電ケーブル挿せばいいだけなので。

重厚感があるデザインが好きになる

しばらく使っていると、無駄のないデザインがすごく好きになってきました。

車で言うならベンツのデザインみたいです。シンプルで重厚感があって、時代によって変化が少ない形です。ノートパソコンならThinkPadのようです。

この記事を書きながら、SoundCore Motion+を久しぶりに見ましたが、言い方は悪いですが、ちょっとおもちゃ感がありますよね。まぁ、好みは人それぞれですが。

バッテリーがへたったらどうすればいいの?

結構気に入ってきたので、長く使い続けたいと思うようになりました。そこで避けられないのが、バッテリーのへたり。

数年経ったら、すぐにバッテリー切れで困るって事態になってるんだろうなと思います。

一応自分でも交換できるようです。公式サイトにも交換手順が書いてます。

製品のバッテリーを交換する

バッテリー自体は6,000円程度で手に入るようです。以下の記事が実際に交換しています。

BOSE Soundlink Mini IIのバッテリーが充電できないので、交換しました

とはいえ、半田付けなど、ちょっと慣れない人には難しい気がします。一応メーカー側だと10,000円程度で交換してくれると言うような情報もあります。とはいえ、あまり情報が多くないので少し心配です。

デバイスの切り替え時にプツプツなる

※このセクションは2023年12月に追記

先ほどは複数のデバイスの切り替えはシームレスと説明しましたが、1年使ってみて、状況によっては切り替え時にプツプツと音が断続的に切れる時があります。

とはいえ、切り替え前のデバイス側でしっかり音を止めて1分くらいすると、プツプツは無くなりますが、やはりApple製品ほどのシームレスさは無いですね。

一応、両方同時に接続して同時に鳴らすことができるようなのですが、これのデータ処理が遅れてプツプツなるということだと思います。それなら同時に鳴らす仕様にしなければいいのに、と思います。

1時間程度で急に接続が切れてしまう事象

※このセクションは2023年12月に追記

なぜか1時間ほどで接続が切れて音が止まってしまう事象が発生しました。その度にBOSE側の再起動をすることで接続しなおしていました。

よくわからなかったのですが、マニュアルに従ってリセットを行うとこの事象はなくなりました。

もしかしたら、再生停止状態になって一定時間で接続が切れる設定になっているのかもしれません。その設定した時間が何かいじった時に短くなってしまったのかもしれません。

まとめ

Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II Special Editionの良い点と悪い点をまとめます。

  • 低音も高音もバランスよく迫力のある音質
  • 小さくてシンプルで重厚感のあるデザインが見ていて気持ち良い
  • バッテリーが12時間持つ
  • 複数のデバイスの切り替えができる
  • デフォルトのナレーターの声が怖い
  • 最初に充電トラブルが起こりがち
  • ステレオ感は無い
  • ステレオペアリングに対応していない
  • 防水ではないのでお風呂で使えない
  • バッテリー交換の手段が明確ではない
  • デバイスの切り替え時にプツプツなる
  • 急に接続が切れてしまう事象発生(リセットでなおる)

音楽マニアで奥行きのあるステレオの音源を楽しみたい方には正直お勧めしません。

でも、パソコンやスマホのスピーカーに満足できず、コンパクトな筐体から出る迫力ある音で映画や音楽を楽しみたい方には良いかもしれません。